図書館本 一部の除いて良書かな。

オール読物2016-2018連載の加筆修正、および1篇の書き下ろし、との事

日本の肉食文化を各地で取材して書かれている。
最近のジビエブーム(獣害の影響もあるかとは思うが)も背景にあり、いかに猪や鹿を無駄なく
美味しく食べるか。
畜産としての牛、馬、羊、その内蔵と言った話題も興味深い。
また養殖としてのすっぽんやカモ猟(板網猟)の内容も面白い。
旨い旨いというテキストが多すぎるけど。

ただ、サバイバルネタで売文している方の部分は著者がなぜ取材したかが良く理解出来ない。
食料は現場で調達するという遊びを文章にしている事をご存知なのだろうか?
人の山小屋を勝手に使い、食い残したシカ肉は山に埋める、おそらく本書の著者はそんな事を
知らないで取材したのであろう。その点が残念である。