BS-TBS|ドキュメントJ
録画で視聴
淡々とこれまでの歴史を描写していく。
沖縄に日本人はいない事にされているようである。
戦時中、日本軍に殺され、集団自殺を強いられ、祖国復帰後も米軍基地は残り続ける。
本土の非日常が日常とされる沖縄。
台湾有事を想定して、さらに離島に軍事基地を作るニッポン。
先の戦争で攻撃の最初の標的はどこなのか?忘れました?
政治・外交の失敗が戦争なんですよ。
#181『還らざる日の丸〜復帰50年 沖縄と祖国〜』
2022年10月2日(日)放送
1987年、日本復帰15年を記念して沖縄で開かれた国体で、会場に掲げられた日の丸が焼き捨てられる衝撃的な事件が起きました。実行したのは知花昌一さん。当時は、文部省が全国の学校に対し「日の丸の掲揚」を徹底するよう通知し、沖縄では戦争の記憶から激しい反発が起きていました。そうした中、国体会場で日の丸掲揚が強行されたことに対し、過激な行動で抗議したのです。
知花さんは、意外なものを自宅で大切に保管しています。約60年前に買った日の丸です。
日本復帰前、米軍に虐げられていた沖縄の住⺠たちは「平和な日本に戻りたい」と日の丸を掲げ、復帰運動を展開しました。知花さんも、基地のない沖縄への願いを託し、日の丸を掲げていました。しかし、希望は、「復帰後も米軍基地を継続使用する」という日米合意によって裏切られることになります。
その日本復帰から23年後、知花さんは相続した米軍施設用地をめぐって日本政府との賃貸契約を拒否し、国に土地を不法占拠されるという異常事態に巻き込まれます。それはかつて住⺠の土地を武力で強制接収していった米軍の姿と変わらないものでした。
復帰から50年が経つ今も、声を無視され続け、淡々と基地負担を押し付けられる沖縄。
日の丸に翻弄された知花昌一さんの半生から、沖縄がたどった道のりと、今を見つめます。
【制作】RBC琉球放送 (2022年5月29日放送)