ドキュメンタリー「解放区」|TBSテレビ


録画視聴 森からの警告
民放の素晴らしい番組 熊本の土砂崩れ、各地のナラ枯れ問題。獣害等
東大の藏治さんで始まり、最後に京大元総長の山極さんと繋げていた。
再放送あるかな。
タイトルを見た時、遠い昔読んだ本を想い出した。 今は3人とも天国ですが
森からの警告―畑正憲・C.W.ニコル対談集  加藤 則芳 著





森からの警告―畑正憲vs.C.W.ニコル対談集
加藤 則芳
ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ
1988-05-01



今もレビューが残っていました。

日本はシマフクロウやオオワシが自由に生きることのできる森は必要ないらしい。

知床原生林が昭和62年4月14日−16日反対側の合意もないまま533本を強行伐採。
対談は昭和62年6月半ばに中標津の畑正憲氏宅で行われた。
ニコルさん、畑さんの自然との係わりは、まさに自然資本者(拙者造語)そのものであり自然から生かされてこれまでの人生を歩んでこられたことが良く分かる。
そして単に経済という貨幣の欲望で原生林を切り刻む体制を避難している。もちろん両者とも林業の重要性は十分理解しているのである。そして人工林の必要性も。
行政側は有識者というグループでほんの11日間の調査を行ったのみでGOサインをだす。またその調査団の団長は砂防工学の北大教授(東三郎氏)だったという。そういえば世界遺産と言いながら知床は砂防堰堤だらけなんだそうです。(自分も釣りしている時に見ました)その堰堤は本当に下流域住民のためのものなのか?と。
本当に林野庁は必要なのか?赤字削減のためにのみ未だ木材を切り出しているのではないのか。そんな事をこの本が出版された20年後に考えたのである。
ニコルさんはさらに日本の猟友会の不甲斐なさも指摘していた。(自分達の猟場を守るための寄付すらしないと)

記憶が正しければ、反対運動の盛り上がりでその後の伐採は中止されたと聞いた。そして、その後世界遺産に登録(2005)され多くの観光客が訪れ俗化したとも。どこか青秋林道反対運動と白神山地世界遺産と似ているようにも思う。
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