図書館本


森林やら林業は全くの素人です。
ても森や林業には釣りやアウトドアを通じて興味を持ってきました。
速水さんのお父様が書かれた、「美しい森をつくる : 速水林業の技術・経営・思想 2007」
速水さん自身が書かれた「日本林業を立て直す―速水林業の挑戦 2012」は拝読いたしました。
また梶山さんの「日本林業はよみがえる―森林再生のビジネスモデルを描く 2011」も読みました。

日本の森林の素晴らしさ、可能性、そして経済性だけでは語れない環境としての重要性など。

本書は総論として速水さんや熊崎さんの文章があり、他の専門家の方が各論として
海外での森林と林業の関係性を経済や環境政策という切り口で綴っている様に思います。

備忘録としてメモ
自伐型といわれる小規模林業
森林所有者の赤字体質
補助金林政が立木価格を押し下げている面あり
森林管理と環境の関係性 社会性と森林認証 山岳信仰、地域の森林利用の権利
経営・施業の多様化を阻む要因
 行政(画一化、頻繁な施策の変更、技術合理性の欠如)
 現場(施業意識のなさ、目的不在作業、補助金合わせ、粗い作業)
 根本(理念・哲学の欠如、エビデンス欠如、技術軽視)
林業技術者育成のための教育の重要性
大学の役割 (これまでの林政を作った官僚や学者の問題?)
PDCAサイクルでC(チェック)が無く進んだ林政
官主導林政の問題 学者、科学者の役割 国際比較無く進んだ林政
興隆するドイツ林業と凋落する日本林業
気候変動とエネルギー問題のリンク シェル石油が世界一の森林所有者
中山間地におけるエネルギー自立
認証制度を支える人材が育っていない現実(環境配慮というグローバルイシューが認識不足)