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対話がメイン
小出裕章、中嶌哲演、平智之 深尾葉子、長谷川羽衣子

対話を終えて(あとがき)
「無縁者」ネットワークが原発をとめる

まず驚いて。網野善彦(1928−2004)と一緒に「無縁」の概念を作ったのが勝俣鎮夫(1934−)東大名誉教授(なんと東電の勝俣元会長の兄)であったこと。
そして「無縁者」と安冨さんに支持される対談の相手をされた皆さんのブレ無い思想哲学。

備忘録メモ
小出:騙されて仕方なかったと飲みこんでしまう自傷行為。(原発で国土を汚染するという)
   騙される側の責任(小出さんは大学時代に原子力の平和利用に騙されたと吐露)
   「俺には女房も子供もいる」という言い訳での原発学者
近代に入って「無縁」が潰されていく。その流れが被差別部落を生んでいく
財政赤字で生きている経団連
無縁者の繋がり、連帯を求めて、孤立を恐れず。小出さんのような方を結節点にして相互に接続して、互いに支え合う。
中嶌:絶対小浜には原発を作らせないと決意 日本で20数地点が原発阻止している歴史
   5重の壁で守られているという詭弁。その5重のなかに広島原爆1000発分の死の灰の事実を知った
当時の市長「原発による財源よりも、私は市民の豊かな心のほうを選んだ」
長谷川:環境問題から原発問題 平安京 牛馬の死体と人の死体だらけ(埋めない)江戸の下肥研究
安冨:自分の考えでなく立場上の考えを述べるのが「東大話法」 立場主義の論理的前提は網野の「無縁」概念
縁が「腐れ縁」になったら立ち切れば良い。日本社会の伝統的倫理に沿った行動。そして無縁者として生きる。まさに小出さん。