図書館本

森氏の調査の凄さを今回も感じる一冊。
当初は書籍化は無理と考え、ネット記事として配信していたある。
それは当然であろう、時の権力者とそれを裏で指南するフィクサーなのだから。

個人的はリニア問題に興味があるので、(国鉄民営化とかではなく)、後半部分を
かなり真剣に読んでみた。

もちろん、リニアに繋がるのは、国鉄入社からの種々な人脈や、政治家や瀬島氏らとの邂逅であろうが。
当初、リニア新幹線などには興味もなく、またその実現性を疑っていた葛西氏が、リニアに
のめり込んで行ったのは、自信の種々の成功体験だった事がうかがえる。
そして自分の不祥事(女性問題スキャンダル等)には従業員を使ってまで週刊誌を回収させたりしたことは全く自著では触れずに愛妻家で通す(まあ、トップとしのて作法か?)

また、NHKの人事や官邸の事務方人事(官房副長官ら)にも大きく関与していたことには驚くし
霞が関官僚との密接な関係性と政治家との癒着とも思える交際は検証されるべきであろう。

葛西氏の死去の後、安倍氏が銃弾に倒れ、そして今、安倍派の裏金問題で議員の逮捕者が出ている。
まさに、時代が大きく、動いているのかもしれない。