原発
図書館本
NHKのスタッフによる取材(63年、69年、77年、78年、78年、79年生まれ)によるノンフィクション。
記者自身がNHKの事故当時の原発報道の問題を強く認識していることを感じさせる。
発表報道(記者クラブや企業の発表ネタによる)でない調査報道としてのマスメディアのあり方も分かる。
原発震災ではジャーナリズムのあり方自体も大きく問われていて、事故調査も国会、政府、東電等いくつもの組織が行っている。
本書はNHKの番組「メルトダウン」放送にいたる取材に基づいた内容となっている。
未だに放射能を撒き散らしながら廃炉作業と事故対応に6000人もの作業員が働いているフクイチ。
安全神話が完全に崩壊し、未だにに原子炉に人間が近づけない現実。
本書を読む限り、いくら高度な技術や知識があろうと、シミュレーションで事故を想定しても一度暴走すると制御すら出来ないのが原発だということがわかる。
外部電源の喪失は明らかに地震によるものであり、非常用電源の喪失は経済効率最優先での津波対策への怠慢である。そして事故後の対応のミスは間違いなくヒューマンエラー(対応ミス)であり、事故を一度も想定していなかったことであろう。
そして未だに誰も原発事故責任で逮捕されていないという現実。
備忘録メモ
東日本全域避難の可能性 2号機、4号機
東京電力の非協力的情報公開 テレビ会議映像の公開に対する規制
5号機、6号機の危機
消防車燃料切れ
現場での情報シェアの欠如(5号機対応情報が本部に上がっていなかった)
1号機の冷却機能喪失検出の機会を何度も逃した
事故3年目の原子力学会の報告書にはなんら新しい事実の記載は無し
格納容器が壊れた謎は未だわからず
東電が土木学会への津波影響の評価依頼の議論あり(震災前)、結局??
当初まったく不明だった4号機爆発
放水車、ヘリコプターでの散水 結果的には無意味だった
官邸に適切に評価できる人材がいなかった(斑目、経産省)
消防放水はマニュアルにはない現場対応の奇策だった
NHKのスタッフによる取材(63年、69年、77年、78年、78年、79年生まれ)によるノンフィクション。
記者自身がNHKの事故当時の原発報道の問題を強く認識していることを感じさせる。
発表報道(記者クラブや企業の発表ネタによる)でない調査報道としてのマスメディアのあり方も分かる。
原発震災ではジャーナリズムのあり方自体も大きく問われていて、事故調査も国会、政府、東電等いくつもの組織が行っている。
本書はNHKの番組「メルトダウン」放送にいたる取材に基づいた内容となっている。
未だに放射能を撒き散らしながら廃炉作業と事故対応に6000人もの作業員が働いているフクイチ。
安全神話が完全に崩壊し、未だにに原子炉に人間が近づけない現実。
本書を読む限り、いくら高度な技術や知識があろうと、シミュレーションで事故を想定しても一度暴走すると制御すら出来ないのが原発だということがわかる。
外部電源の喪失は明らかに地震によるものであり、非常用電源の喪失は経済効率最優先での津波対策への怠慢である。そして事故後の対応のミスは間違いなくヒューマンエラー(対応ミス)であり、事故を一度も想定していなかったことであろう。
そして未だに誰も原発事故責任で逮捕されていないという現実。
備忘録メモ
東日本全域避難の可能性 2号機、4号機
東京電力の非協力的情報公開 テレビ会議映像の公開に対する規制
5号機、6号機の危機
消防車燃料切れ
現場での情報シェアの欠如(5号機対応情報が本部に上がっていなかった)
1号機の冷却機能喪失検出の機会を何度も逃した
事故3年目の原子力学会の報告書にはなんら新しい事実の記載は無し
格納容器が壊れた謎は未だわからず
東電が土木学会への津波影響の評価依頼の議論あり(震災前)、結局??
当初まったく不明だった4号機爆発
放水車、ヘリコプターでの散水 結果的には無意味だった
官邸に適切に評価できる人材がいなかった(斑目、経産省)
消防放水はマニュアルにはない現場対応の奇策だった
図書館
鈴木さん(1943−)、本間さん(1962-)の対談本
鈴木さんは一水会の元代表で右な人(でも脱原発)、本間さんは元博報堂社員で「原発広告」の著者。
メディアの自主規制というものが広告代理店により作りだされ、国民に真実が流布しない仕組み。
それほど力を持ってしまった巨大広告代理店の問題点等を指摘している。
備忘録的メモ
反原発の番組や記事に圧力をかける方法は公安や特高のイメージ (メディア側には金銭的圧力)
未だメディアや広告代理店には原発推進の片棒を担いだ反省がない
テレビ番組や映画で自販機があまり写らないのは広告代理店の配慮(クライアント以外の製品が写るのがダメ)
広告代理店でも反原発で辞めた人もいる(中川村村長 曽我さん)
原発には独裁者を必要とする怖さ(ドイツ、イタリアは脱原発に出来た理由)
広告等になったタレントの社会的責任(多額の出演料等)、勝間、星野、草野、玉木、北村、岡江、渡瀬、江口、蟹瀬、大槻、薬丸、美山 ワーストランキング順 貰った金を公開すべき
経営基盤の弱いローカルメディアに原発広告
パチンコや消費者金融のCMを可能にしたのは電通
ギャンブルの賞に天皇賞とか高松宮のような皇族の名前を冠したのは止めろ
社長が再稼働を主張すれば社員はそれに反対と言えない(日産 博報堂に300億程度の広告費)
フェイスブックに飯ネタ位しか書けない広告代理店社員(書けない圧力)
自分の属する団体を批判出来ない精神性
一人でも報道するジャーナリスト福島菊次郎(90歳)
言論を封殺しているのは、巨大広告主、大手代理店、マスメディアなどの「小さな国家」だけじゃなくて国民一人一人なんだ。
左翼作家の竹中労「人間は弱いから群れるんじゃなくて、群れるから弱いんだ」
目次
第一章 『電通と原発報道』後日談
第二章 広告代理店の良心を問う
第三章 良心より愛社精神なのか
第四章 伝えないマスメディア、言論を封殺するネット
第五章 群れるから弱くなる
ジャーナリズムやタブーに関して読んだ本のリスト1.
ジャーナリズムやタブーに関して読んだ本のリスト2.
鈴木さん(1943−)、本間さん(1962-)の対談本
鈴木さんは一水会の元代表で右な人(でも脱原発)、本間さんは元博報堂社員で「原発広告」の著者。
メディアの自主規制というものが広告代理店により作りだされ、国民に真実が流布しない仕組み。
それほど力を持ってしまった巨大広告代理店の問題点等を指摘している。
備忘録的メモ
反原発の番組や記事に圧力をかける方法は公安や特高のイメージ (メディア側には金銭的圧力)
未だメディアや広告代理店には原発推進の片棒を担いだ反省がない
テレビ番組や映画で自販機があまり写らないのは広告代理店の配慮(クライアント以外の製品が写るのがダメ)
広告代理店でも反原発で辞めた人もいる(中川村村長 曽我さん)
原発には独裁者を必要とする怖さ(ドイツ、イタリアは脱原発に出来た理由)
広告等になったタレントの社会的責任(多額の出演料等)、勝間、星野、草野、玉木、北村、岡江、渡瀬、江口、蟹瀬、大槻、薬丸、美山 ワーストランキング順 貰った金を公開すべき
経営基盤の弱いローカルメディアに原発広告
パチンコや消費者金融のCMを可能にしたのは電通
ギャンブルの賞に天皇賞とか高松宮のような皇族の名前を冠したのは止めろ
社長が再稼働を主張すれば社員はそれに反対と言えない(日産 博報堂に300億程度の広告費)
フェイスブックに飯ネタ位しか書けない広告代理店社員(書けない圧力)
自分の属する団体を批判出来ない精神性
一人でも報道するジャーナリスト福島菊次郎(90歳)
言論を封殺しているのは、巨大広告主、大手代理店、マスメディアなどの「小さな国家」だけじゃなくて国民一人一人なんだ。
左翼作家の竹中労「人間は弱いから群れるんじゃなくて、群れるから弱いんだ」
目次
第一章 『電通と原発報道』後日談
第二章 広告代理店の良心を問う
第三章 良心より愛社精神なのか
第四章 伝えないマスメディア、言論を封殺するネット
第五章 群れるから弱くなる
ジャーナリズムやタブーに関して読んだ本のリスト1.
ジャーナリズムやタブーに関して読んだ本のリスト2.
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