おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

保阪正康

歴史の定説を破る 保阪正康 朝日新書 2023

図書館本

お勧めの一冊
ウクライナ戦争が始まってからの保阪さんの著作
半藤一利さんとともに日本の戦争史を一次情報や関係者からの証言を元にまとめて来られている。

日清、日露戦争、太平洋戦争と続く日本の戦争、果たして日清、日露戦争は本当に勝利だったのか?
世界の戦争を俯瞰的、鳥瞰的に検証して、戦争の本質とは何か?未来の世界はどうなるのか?

以下メモ
戦闘が戦争の重要な要素の一つであることは間違いない。ただし、あくまでも戦闘は戦争の一部だ。だからこそ、戦闘に負けたけれど戦争に勝った。逆に、戦闘には勝ったけれど戦争に負けた。そういう論理が成り立つ。p24

大アジア主義(中国、朝鮮、インドなどと連帯しなければならない)が日本主義や皇道主義と結びつきアジア支配、アジアの解放といった方向へ

日露戦争は日本が勝ったとされるが、アメリカに救われた形。哲学なき軍事行動(日清戦争以来)

人命を戦争の原価計算にいれない日本の軍事。戦時美談、英雄、神様を作りだす。特攻

ドイツの賠償金(第一次大戦) 2010年メルケル政権で完済 

軍人のための戦争 空母を沈めると給料(俸給、恩給)があがる。

人間として戦争の歴史を語り継ぐこと、そして反省し、教訓を生かしていくことだ。つまり歴史的反省と政治的な謝罪とは別次元にある。2015年8月の安倍「戦後70年談話」の乱暴さ

加害者と被害者 二つの顔をもつ日本だからこその役割

戦争が起こる3つの理由
生存手段の確保
安心できる空間の確保
支配欲

核の時代の勝利と敗北




素晴らしい講義 保阪さん 歴史の証言 再放送あり

ノンフィクション作家 保阪正康 - 最後の講義 - NHK




素晴らしい講義
半藤さんの本も、保阪さんの本も読んだけど。
やはり本人の語りを聞けるのは素晴らしい。

書物や書類からではない、証言からの記録を残す。そこに生の人間の喜怒哀楽と
歴史の事実がある。

是非多くの方に見て欲しい。

保阪さんも83歳、もっともっと語って欲しい。







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