おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

チンパンジー

リベリアのチンパンジーは今



1988年僕は一人でリベリアにあったニューヨーク血液センターの施設を訪れていた。
HIVに類似のウイルスをチンパンジーが持っているのではないかという情報を持っていたのだ。
これより以前にアフリカミドリザルからHIVに類似したウイルス(SIV)を所属ラボで世界で初めて分離していた。

リベリアではJOCV(青年海外協力隊)の寮に居候させてもらい(この訳は別の機会に)
チンパンジーの血液採取、リンパ球分離、ウイルス分離の試行錯誤をしていました。

残念ながら、ウイルスは分離できず(確認は、その後、日本に帰国後になるが)でした。

リベリア滞在中に同じ西アフリカのシエラレオネのチンパンジー業者に会いに行き、
チンパンジーの血液を貰いたいと交渉したり、今思うと、良く動いていたなと思う。
残念ながら血液は貰えなかった。

そして、リベリアに戻り、チンパンジーのリンパ球を持ってスエーデンのストックホルムの
国際エイズ学会に参加。カロリンスカ研究所でリンパ球の培養をしながらね。

そんな想いでのあるリベリアのチンパンジーが内戦の後に島に幽閉されているのは知っていたし
NGOが保護しているのも知っていたけど、たまたまこの動画で、また当時を思い出しました。

リベリア
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シエラレオネ
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リベリアのチンパンジー 


僕がモンロビアのJOCVドミトリーに居候しながらこの研究所(NY血液センター支所)のチンパンジーから血液を貰ってウイルス分離を試みていた。多分1986年だった。その後の内戦で、記事の様な状況になってしまった。B型肝炎やC型肝炎(当時は非A非B型肝炎)の研究に多大な貢献をしてくれたチンパンジーである。人間の身勝手と言われるかもしれないけど、せめて平穏に生きて欲しいと思う。そして僕も寄付をしたいと思う。沢山のスライド画像があるはずなので探してみるかな。

モンロビアに滞在していた時に、一度シラレオーネに飛んでドイツ人のチンパンジー業者に面会して再度モンロビアに戻って来たのであるが、それもここでは書ききれない珍道中である。

そして、リンパ球培養しながら、スエーデンに飛んで国際エイズ学会に参加したのである。
そのリンパ球はカロリンスカ研究所で培養をしながら。そして日本へ運んだのである。

残念ながらウイルスは分離出来なかったというオチである。

若かったから出来たね。





西アフリカ・リベリアの首都モンロビアに近い海辺の町マーシャルに、かつて米国の研究所の実験動物だったチンパンジーが暮らす島々がある。実験が廃れ、2006年までに研究所から移されて“幽閉”状態となった。「人間の都合で過酷な運命を強いられた。せめて平穏に命を全うしてほしい」。地元の人々は国際非政府組織(NGO)と共に飼育を続ける。

 「ブホッ、ブホッ」。午前8時過ぎ、パイナップルやパパイアを大量に積んだボートが島に近づくと、声を上げて次々とチンパンジーが現れた。両腕を広げたりボートに寄って来たりして餌をねだる。

 「あそこに座っているのがサマンサ。40歳を過ぎた雌でここの最年長だよ」。餌やりの責任者、ジュニアス・クーパーさん(62)が名前を教えてくれた。六つの島に計60頭以上が暮らす。40人弱で世話し「1日2回の餌やりに飲み水の補給、健康管理とやることは尽きない」という。
手を差し出して餌をねだるチンパンジー=リベリア・マーシャルで4月、共同
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手を差し出して餌をねだるチンパンジー=リベリア・マーシャルで4月、共同

 クーパーさんらを雇う国際動物福祉団体「ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル(HSI)」によると、1974年に米ニューヨーク血液センターがマーシャル近郊に研究所を開設したことが島暮らしの発端だ。

 研究所は野生のチンパンジーを調達してB型肝炎などの研究に利用した。だが89年に内戦が勃発し研究所の周辺で治安が悪化。動物実験への風当たりの強まりもあり、研究は下火になった。

 チンパンジーは不要になったが感染症の実験動物を自然には戻せない。そこで、泳げない彼らを島に閉じ込めることにした。十分な餌はなく、リベリア人の飼育員らが世話を続けた。
餌の果物を積み、ボートでチンパンジーが暮らす島に向かう飼育員ら=リベリア・マーシャルで4月、

 米メディアによると、血液センターは「契約上もそれ以外の理由からも飼育義務はない」として15年に飼育費用の拠出を打ち切り、活動はHSIが引き継いだ。だが米国内で強い反発を招き、センターは17年、飼育継続に600万ドル(約7億7000万円)の寄付を発表した。

 HSIは、チンパンジーが増えるのを防ぎつつ、長ければ60年以上とされる天寿を全うするのを待つ。雌に妊娠を抑える薬を与えるなど避妊を試みるが、昨年も赤ちゃんが生まれた。

 1日約300キロの餌代や人件費など費用は年間約50万ドル。HSIの現地リーダー、モリス・ダンボさん(42)は「寄付頼みで資金繰りは厳しい」と明かす。新型コロナウイルス流行の終息後は一般の人を受け入れ、見学料を運営費の足しにしたい考えだ。(共同)
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