7kmの魚道設けるサンルダム、水害で完成延期へ|日経コンストラクション
サンル川を守る会
日本自然保護協会



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国土交通省北海道開発局は、国内最長の魚道を備えるサンルダム(北海道下川町)の完成時期を、これまでの予定より約1年遅れの2018年度内に延期する方針を固めた。14年に現場で発生した水害の影響で、工事に大幅な遅れが生じているからだ。魚類の生息環境への悪影響を抑えるため、延長7kmの魚道を付設する。
民主党政権下で中断も
サンルダムは、北海道開発局が天塩川水系サンル川に計画している堤体高約46m、堤体長約350m、総貯水量5720m3の台形CSGダムだ。設計者はドーコン、施工者は大成建設・熊谷組・岩倉建設JV。
1993年に事業に着手し、民主党政権下の中断を経て13年7月に工事に着手した。事業費は現時点で約528億円。
14年8月、ダムサイト付近でサンル川切り替えのための仮排水路(延長187m)を施工中だった現場が、豪雨によるサンル川の氾濫で大きな被害を受け、工事の手戻りを余儀なくされた。担当部署の旭川開発建設部治水課は工期延長のほか、事業費を約31億円増額することを検討している。
延長7kmの魚道を計画
サンル川はサクラマスが大量に遡上するなど魚類の豊富な河川として知られ、地域の住民などから環境保全を求める声が上がっている。旭川開発建設部ではダム整備の一環として魚道を設けることにした。魚道の研究者である日本大学理工学部の安田陽一教授などの有識者が計画に参加している。
ダム付近の階段式魚道とダム湖に並行する延長約7kmの水路(バイパス魚道)で構成する計画だ。バイパス魚道は国内最長となる。安田教授は、「サクラマスのほか、遊泳力が弱いウグイやカジカなども遡上できる魚道として、ダム整備の影響の最小化を目指す」と意気込んでいる。
サンル川を守る会
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