おやじのぼやき

日々おやじが思う事。。。。。

読書

読書の秋は無い?

秋は無くなった?
いきなり冬なのか。

読みたい本は1冊、でも予約だから一応引き取る。

二度と戦争をしないために。

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歴史の定説を破る 保阪正康 朝日新書 2023

図書館本

お勧めの一冊
ウクライナ戦争が始まってからの保阪さんの著作
半藤一利さんとともに日本の戦争史を一次情報や関係者からの証言を元にまとめて来られている。

日清、日露戦争、太平洋戦争と続く日本の戦争、果たして日清、日露戦争は本当に勝利だったのか?
世界の戦争を俯瞰的、鳥瞰的に検証して、戦争の本質とは何か?未来の世界はどうなるのか?

以下メモ
戦闘が戦争の重要な要素の一つであることは間違いない。ただし、あくまでも戦闘は戦争の一部だ。だからこそ、戦闘に負けたけれど戦争に勝った。逆に、戦闘には勝ったけれど戦争に負けた。そういう論理が成り立つ。p24

大アジア主義(中国、朝鮮、インドなどと連帯しなければならない)が日本主義や皇道主義と結びつきアジア支配、アジアの解放といった方向へ

日露戦争は日本が勝ったとされるが、アメリカに救われた形。哲学なき軍事行動(日清戦争以来)

人命を戦争の原価計算にいれない日本の軍事。戦時美談、英雄、神様を作りだす。特攻

ドイツの賠償金(第一次大戦) 2010年メルケル政権で完済 

軍人のための戦争 空母を沈めると給料(俸給、恩給)があがる。

人間として戦争の歴史を語り継ぐこと、そして反省し、教訓を生かしていくことだ。つまり歴史的反省と政治的な謝罪とは別次元にある。2015年8月の安倍「戦後70年談話」の乱暴さ

加害者と被害者 二つの顔をもつ日本だからこその役割

戦争が起こる3つの理由
生存手段の確保
安心できる空間の確保
支配欲

核の時代の勝利と敗北




ウイルス学者の絶望 宮沢孝幸 宝島社新書 2023

図書館本 

残念な一冊

ウイルス学者としては一流でも、あまりに自己主張が強すぎて、集合知とならない。
今回のコロナパンデミックにおいて、天才一人で片づけられる問題でもなく、
多くのウイルス学者や免疫学者、疫学学者も当初は右往左往していた。
そこから、これまでの経験や歴史から、最大多数の最大幸福(安全、安心)を導くために
働くのが専門家であろう。

いくら多くのリファレンス(参考文献)をひこうが、他の専門家や政府の悪口を言おうが
おそらくアカデミアからは理解されないのではないか?

一例として彼の文章を貼っておくが、何を根拠に「現実には感染しても、ほとんどの人は大事に
いたることなく回復していました」と言い切れるのだろうか?

これでは、コロナ女王とか呼ばれた、似非専門家とまさに同じ土俵で発言しているのと同じだろう。

どうぞ、専門のレトロウイルスに戻られて、良い研究をしてください。

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ウイルス学者の絶望 (宝島社新書)
宮沢 孝幸
宝島社
2023-02-10

図書館本から購入へ 「戦前」の正体 愛国と神話の日本近現代史

年に何度かあります。

図書館で借りた本を読みだして、購入するケース

今回はこれ

著者は大本営の嘘に関しても素晴らしい著作があります。


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なぜ私たちは存在するのか ウイルスがつなぐ生物の世界 宮沢孝幸 PHP新書 2023

図書館本

コロナ禍で不必要な言説がなければ、本書がサイエンスに興味を持つ多くの方に
ウイルス学の素晴らしさを提示出来たと思うと残念な思いもある。

コロナ禍において、誰もが未知との遭遇的な対応であり、それはウイルス学者であっても
同じであっただろう。数少ないコロナウイルスの本邦における専門家(私立医大の教授は
本邦にコロナウイルスの専門家はいないと書く無知を晒したけれど)ですら、当初は、パンデミックにはならないであろうであろうとコメントしていた。それがこれまでヒト、動物のコロナウイルスを扱ってきた専門家の考えでもあったのだ。

宮沢氏はレトロウイルスの専門家であることはウイルス学分野では誰もの認め、これまでの業績を否定する研究者は皆無であろう。

しかしながら、まったくの似非研究者であるタレントの岡田某などと同じ土俵で言論を戦わしてしまった事が専門家からも危惧された訳だ。

少なくとも最新の論文資料にはアクセスできる訳だから、つねにリファレンスとして自身の論調の裏打ちとして発言するのが最も効果的であると考えたが、マスコミや専門家は都合の良い部分やケアレスミスを指摘してくる。逆に岡田某の様に最新情報も知らず、適当に危機を煽り、当たり前の感染症対策だけを専門家のふりをして喋って民衆の支持を得る、時に何もデータを持たず、アビガン、アビガンと叫んだのはご記憶の事であろう。

そんな背景であるから、もう少し、落ち着いて、丁寧に自分の専門外のウイルスに関して発言すれば本書は明らかに素晴らしいウイルス学入門書であり、宮沢氏の死生観にも繋がる良書なのである。






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獲る食べる生きる 黒田未来雄 小学館 2023



猟師さん(川漁師も含む)やマタギそして狩猟関係の本は好きで色々と読んできました。
個人的にはこれまで読んできた書籍の中でベスト3に入るのは確実だと思うほど素晴らしい本だと断言出来ます。
生あるものを屠して生きる人間としての生きる哲学を作者の語りの中に叫びの様に聞こえてくるのです。
食うために生きるのではなく、生きるために食う。そして良く生きるとは何か。
もちろん本書は狩猟に特化しただけの書籍ではない、ユーコンに生きる心を通い合わせる友人との森の中での生き方や自然に対する真摯な向き合い方を研ぎ澄まされた、そしてやさしさを含有する言葉で綴っていく。森に感謝し、動物に感謝し、自然の摂理を最大限に受け入れて生きる著者の姿が文字を追うごとに明瞭に見えてくるようである。
決して遊び半分で狩猟して文章を売っている作家とは違うのである。

読書メモとして記録する
まず本書はなんの事前情報も無く(FBで出版を知っただけ)読み始めた。
そして、ワタリガラス、ユーコン、、、、、もしかして星野さん繋がり?とまず想像。
そしてその想像は当たる事になる。もちろん、個人的にはユーコンと言えば、故野田知佑さんやアラスカの日本人猟師の話も想い出すのではあるが。

獲れた鹿と獲った鹿は違う
単独忍び猟
野生動物との同化
トドマツの根本に刻まれた母熊の爪痕

是非とも講演会等でカラーの映像として狩猟や自然の姿を見てみたいと思う。



池田晶子 夏休みは輝く

いつも夏になると思い出す。

池田晶子 暮らしの哲学より
回帰する季節に記憶を重ねることで、人生の一回性を確認することに他なりません。中略。大人になっても夏は来ます。でも夏休みはもう決してやって来ない。
毎年、夏の気配を感じとる頃、夏を待っているのか、夏休みをまっているのか、よくわからない感じになる。大人になって勝手に夏休みをとることができ、贅沢な旅行ができるようになっても、子供の夏休みの日々、あの濃縮された輝きにかなうものではないとういうことが、よくわかっている。
おそらくすべての大人がそうでしょう。すべての大人は、もう決してやって来ない夏休みを待っている。人生の原点であり頂点でもある無時間の夏、あれらの日々を記憶の核として、日を重ね、年を重ね、流れ始めた時間の中で繰り返しそこに立ち戻り、あれらの無垢を超えることはもうこの人生にはあり得ないのだという事実に、今さらながら驚くのではないでしょうか。(夏休みは輝く)



暮らしの哲学
池田 晶子
毎日新聞出版
2007-06-28

自民党の統一教会汚染2 鈴木エイト 小学館 2023

図書館本 お勧め

鈴木エイトしは以前より名前は存じていた。
それは、ニセ科学特集の本などにカルト宗教問題を執筆していたからである。
本書でも明らかであるが、まさに孤軍奮闘での統一教会の悪事を地道に取材し
勧誘阻止やマインドコントロールから多くの若者を救出もしてきた。

統一教会のダブルスタンダード(反日として韓国への高額送金、自民党への選挙応援等)を
しっかりと調査し、地方および国会議員と統一教会の関係性を暴きだした。

山上徹也氏の犯罪を認めるわけにはいかないが、彼の行為により、統一教会問題、2世問題
さらに他の新興宗教などの問題が、これまで報道しなかったメディアが鈴木エイトさんの
データなどを利用してオープンにしてきた事は非常に社会的にもターニングポイントだった
様に思う。

自民党内での調査は非常に不十分であると指摘しており、今後も引き続き各種メディアが
追及していくことが望まれる。

それが2度の同じ轍を踏まない最低限のアクションだろう。

鈴木エイトさんの孤軍奮闘に心より感謝するとともに、今後の更なるご活躍をお祈りする。



自民党の統一教会汚染 追跡3000日
鈴木 エイト
小学館
2022-09-26




3.11 大津波の対策を邪魔した男たち  島崎邦彦 青志社 2023

図書館本 お勧め

津波対策をしなかった東京電力の犯罪に関してはすでにジャーナリストの
添田さんらが地道な取材や情報公開により明らかになり、裁判においても
東電の犯罪を立証してきている。

本書は原発ムラの中でもアカデミア(学問分野)での関係者が3.11までの種々な審議会
会合等での悪事を実名告発していて興味深い。秘密会合等に関しても指摘しており、これも
添田さんらも指摘してましたね。

ただ、著者が専門とする地震学会も過去において地震は予知可能であるとして多額の
学術交付金(科研費等)を得ていたムラでもある事は知っておくべきであろう。

原発ムラ(核ムラ)としての行政、電力会社、大学、ゼネコンの関係性が良く分かります。
予算を提供して土木学会に研究委託し、そのデータを都合よく使う。
電力会社は総括原価方式ですから決して損はしない、そんな業界に色んな企業や忖度して
金儲けに勤しむ。

3.11 1Fの非常電源装置が津波を被らなければ、歴史にIFはないけど。
当時の1F所長が前職において防潮堤に非積極的であったことも議事録等で明らかであったことは
再現フィルムや映画、ドラマでは描かれていないのが非常に残念です。







東電のハードディスクから掘り起こされた重要メール Level7 books
添田 孝史
一般社団法人 原発報道・検証室(名称:Level 7)
2022-10-08



シニア右翼 古谷経衡 中公新書ラクレ 2023

図書館本 超お勧め

古谷さんの本は以前から何冊か読んでいたけれど
これは古谷さんの代表作になりそうな予感。

以前からネトウヨは若者ではないと調査指摘していて、今回はまさに
歴史修正主義的な動画依存のオジサン達が、保守でも右翼でもない
トンデモであると結論付けている。
さすがです。やはり古谷さん自身が若かりし頃にネット系(CS放送)での
右寄り番組に関わっていた経験も大きいのでしょう。

日本の現状として
戦争の総括が未だ出来ていない事。(戦争責任のありか)
近現代史を学んでいない。
ネットスピード(ブロードバンド)化による動画の拡散
動画のアルゴリズムによる気持ち良いタイトルだけの選択
嫌中、反韓ビジネス(古谷さんの以前の著作でも指摘)としての似非右翼
リベラル、革新自体の問題等々




夏の課題図書

これは買わねばなるまい。

この夏に読む予定の2冊

高桑さんの本は何冊か読んできたけど、山や自然に対する態度がサバイバル云々の変な作家と
大きくかけ離れていて、本当に素晴らしいと思う。

まあ、その辺はまた書くとしましょう。

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宮本常一 畑中章宏 講談社近代新書 2023

図書館本

初めての著者の方の本です。
宮本常一さんの本はそれなりに読んでいて、興味がありました。

端的に言えば、宮本常一民俗学入門紹介書でしょうか。

忘れられた日本人をはじめとする有名な宮本の書籍から、民衆、住民、常民、共同体そして民具などのコンテキストで宮本が目指した民俗学(宮本自身は学問というある意味高みからの態度では全くない)を紹介してくれています。

知らなかった事として、宮本は「日本人は自然に甘えていると」指摘していると。
そして、しかし決して自然を大切にしていない。木でも草でも平気で切ってしまう」と。

参考書籍と紹介されていますが、佐野眞一氏が宮本を称して「旅する巨人」と紹介しています。
また、本書でも紹介していますが、女性に注目した調査や、共同体での民主主義の成り立ちなど、
さらには無文字あるいは非文字での文化・歴史として男女間の性事象も宮本氏の大きな功績なのです。


日本のリーダー達へ 葛西敬之 日本経済新聞出版 2023

図書館本

やっぱりなという自画自賛、そしてよいしょ本
いきなり日経の社員のヨイショが前書き
そして内容は自分の仲間達の賞賛
奥さんへの感謝(自身のスキャンダルには触れず)

ご自身で、歴史は勝利者の物語と書かれていますよね。まさにこの本が
自分が勝利者であると宣言して都合の良い歴史にしているのでしょう。

そして、歴史は主役のために書かれたドラマであり、演出であると。
客観的事実はシナリオに沿って封印され、葬られたりする。p192

さらに追悼文が杉田和博、櫻井よしこ、屋山太郎等

1991年、1992年 自身の女性スキャンダルをFOCUS, FRIDAYに晒されて
当該紙をJR東海社員にKIOSKで買い占めさせていたんですよね。


こちらのご参照ください。amazonレビューは削除されて再投稿出来ませんね(笑)






沖縄を知る

図書館の素晴らしいのは
このような書籍をしっかりと保存していること。
歴史を修正させないため、正しい歴史を後世に繋げるためにも。


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アジサイ

こんな本が有ったのでついつい

アジサイ

破れ星、流れた 倉本聰 幻冬舎 2022

図書館本

倉本聰さんの自叙伝でしょうか。
祖父母、両親、家族、そして多くの人との関係性を吐露。

戦争経験が大きく生き様に影響を与えているのは間違いない事実であり
それが倉本さんの作品に反映している。
養老先生と同じく、戦争が終わり、教科書に黒塗りをしたと。


特にドラマの脚本は俳優の口を通して、倉本さんのが叫び、訴えているのだろう。

2023年で88歳だろうか。他の著作で、北の国からの最終章ともいえる脚本は
出来ているという。
是非見させていただきたい。

倉本




破れ星、流れた
倉本 聰
幻冬舎
2022-06-08



倉本聰の言葉 碓井広義編 2020 新潮新書

図書館本 お勧め

子供の頃、見て覚えているTVドラマが、のちに倉本聰さんの作品だった知った時は驚いた。
「君は海を見たか」1970年

多くの作品の中で俳優がしゃべる言葉、倉本氏の思想哲学を纏っている。
だから、反戦であり、反核であり、自然破壊に対する憤りなのである。

メモ
男の顔は履歴書、女の顔は請求書 やすらぎの郷 水谷マヤ(加賀まりこ)



黒板五郎(田中邦衛)、やすらぎの郷の菊村栄(石坂浩二)北の国から2021の脚本は存在するとの事。




古木巡礼 倉本聰 文芸春秋 2021

図書館本

倉本聰さん 2023年は倉本聰さん88歳だそうです。

各種媒体に発表されたものと、書下ろし

倉本さんが各地の古木になって吐露する日本の、そして世界の問題点

倉本さんのエッセイ等を読んでいると、倉本哲学はやはり戦争体験が非常に大きいと感じる。
それは、作られた作品でも明らかであり、俳優の口を通じて戦争の不条理を語って来た。

地球温暖化じゃなくて高温化だろ!と。その通りですね。

自然を管理出来る、征服できると考える愚かな人間への倉本さんの主張をより多くの方に
理解してほしいものである。

古木巡礼
倉本 聰
文藝春秋
2021-04-14

倉本さんの思想

倉本聰さん今年88歳 役者さんの口を通して時代を的確に斬って来た事がわかる。そして戦争経験者としての反戦、反核のゆるぎない姿勢に強く共感する。黒板五郎(田中邦衛)、やすらぎの郷の菊村栄(石坂浩二)北の国から2021の脚本は存在するとの事。


倉本

さよなら、野口健 小林元喜 集英社インターナショナル 2022

図書館本

野口健さんの評伝です。最初は暴露本だと思ったけどね。

知っている方が数名出てきたり、著者が甲府郊外のご出身で高校時代に甲府に居たとの事で
さらに興味がでましたね。高校時代の著者のヤンチャぶりも面白い。

さて、いきなり冒頭でサバイバル売文家の服部某が野口氏を「登山家としては3.5流」とテレビ番組
で発言したと。本当に困った人ですね。登山家をそんなに権威付けたり、評価したいのですかね?
どれだけ自分が凄いの???

また、他の登場人物もアルピニストという括りで野口氏を評価しないとか、ほんと〇の穴が小さい人間ばかりで困ったものです。p150

エベレスト日本登山隊のゴミの回収の話が出てきて、当時の隊長の橋本龍太郎さんの話が出てきますが
橋龍さんの事務所(当時)に確かにゴミが飾られていたし、野口さんの話も聞いた記憶があります。
当時の橋龍さん秘書の藤村健さんと野口さんの事務所の関わりも興味深い。

橋龍さんがもっと長生きしていれば、地球環境問題や感染症問題も世界の中で日本がイニシアチブを
取れたと思うのです。そして野口さんがそのサポートをして邁進したであろうと。

野口さんのこれからの更なる活躍を祈るばかりです。

また、野口氏の富士山の世界遺産登録に関する著作も是非、お読みいただければ富士山問題も
ご理解いただけると思います。




イワナ本?


昨年源流でイワナ釣りが出来なかったし、イワナの刺身も食べる事が出来ませんでした。

今年こそは、のんびり野営してイワナに遊んでもらえたら良いな。

毛鉤で魚を騙すのではないのです、騙された振りをしてくれるイワナが僕らと遊んでくれるのですよ。

イワナ

読書の春? 読まねばいけない本が

購入したり、図書館で借りたりと

読みたい本は沢山あるのですが、、、、

FBのお陰で著者さんにお会い出来たりするのは、しがない読者としては非常に嬉しいですね。

都内某所で講義を聞いて、サインを貰った。

また、行こう。

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倉本聰さんを再読したい

倉本さんも88歳でしょうか?

その生き様を再読を含めて、人生の肥やしにしたいと思い

図書館から借りてきた


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読書が進まない

購入した月刊誌と図書館本

最近、目が悪いせいか(老眼です)、読書が進まない。

困った事です。

頑張ります。

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自民党の統一教会汚染 鈴木エイト 2022 小学館

図書館本

2022年7月8日 時代が動き多くの不正等が検証され始める。

宗教と政治の問題・関係性は太古の昔からあったであろう。
また世界でも同様な事は明らか。
宗教戦争などは良い例。

本書は鈴木さんが地道に取材をしてきた成果が大輪の花を咲かせた感じですね。

統一教会やオウムなどのカルト宗教と近似な宗教団体は沢山あるわけで
お布施と称して金集めに奔走する心優しき無知な人々の構図は世界共通でしょう。

霊感商法を見逃し、団体名を変えて営業を続けた団体が、まさにギブアンドテイクで
主に自民党の国会議員や地方議員をサポートしてきたわけです。

地方議会からの陳情書なども統一教会の思惑が絡んでいることが分かります。

これ以上、被害者が出ない事を望むばかりです。
そして宗教2世問題もしっかりと国として対応するべきですね。

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「沈まぬ太陽」が出来た訳

聴き逃し | NHKラジオ らじる★らじる




カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス「声でつづる昭和人物史 〜山崎豊子」3
3月27日(月)午後8:30放送2023年5月22日(月) 午後9:00配信終了

「巨悪に挑んで35年 創作の舞台裏」後半 平成12年3月11日放送 ラジオ第1 聞き手:広瀬久美子アナウンサー


山崎さんが1991年に初めてナイロビを訪問して、その後3回通って、なんとか取材して「沈まぬ太陽」が出来たと語っている。
ご家族への取材も、特に奥様への取材からの物語も凄いです。

私が初めてナイロビを訪れた時に主人公の恩地氏(本名は別)は既に居られたと岸田袈裟さんや新聞記者の方から聞いていました。

山崎さんだからこそ、書けた小説(ドキュメンタリー)だと感じた。



声でつづる昭和人物史 〜山崎豊子 沈まぬ太陽など

戦争を知っている人の役割を果たした作家のおひとりですね。

沈まぬ太陽とは何か? 

巨悪に挑む

モノ、モノ、金、金にまみれた社会が劣化した日本を指摘。

沈まぬ太陽の主人公のご子息を知っているので尚更興味深い。
ちなみに、主人公は湘南中学から甲府中学へ疎開しています。
裏は取れてないのですが、その時に竹中労さんと一緒にストをしたのではないかと。








カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス「声でつづる昭和人物史 〜山崎豊子」1
3月13日(月)午後8:30放送2023年5月8日(月) 午後9:00配信終了

「スタジオパークからこんにちは」平成11年10月28日放送 GTV 聞き手:堀尾正明アナウンサー

カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス「声でつづる昭和人物史 〜山崎豊子」2




不毛地帯(一〜五) 合本版
山崎 豊子
新潮社
2015-03-20


沈まぬ太陽(一〜五) 合本版
山崎 豊子
新潮社
2015-03-20

白い巨塔(一〜五) 合本版
山崎 豊子
新潮社
2015-03-20



新・忘れられた日本人 筒井功 河出書房新社 2011

図書館本

筒井氏(元共同通信社記者)の著作は何冊か読んでいたが、この本は未読でした。サンカ(他称)等の定住しない民に前から興味があり、色々と読んできましたが、本書(右の本)で山梨に野守という職能者が居たと記述されていた。不勉強で知らなかったのである。被差別の歴史はいまだに世界中で問題であることに人間という不完全な生物に憎しみを覚える。

筒井さん関連







筒井 漂白




新・忘れられた日本人---辺界の人と土地
筒井 功
河出書房新社
2011-11-02

天才たちの未来予測図 高橋弘樹編著 マガジンハウス 2022

図書館本

直ぐに読めてしまいます。
日経テレ東大学での対談をまとめたモノ。

学術分野での若手?の見る世界観でしょうか?
成田氏、斎藤氏はうっすらと知っていましたが(著作をもってはいる)
内田氏(小児精神医)と小島氏(経済学者、東大へ凱旋)は無教養なモノで
存じませんでした。

内田氏のマッチング理論は確かに今後、あらゆる分野で効率的に適所適材な
人員配置などには役立つのだろうと感じました、ただ、やはり使い方を間違える、
あるいは故意にマッチングに恣意的なファクターを加えたりした場合の怖さも
あるのかなと漠然と感じました。

内田氏は読んでいて思い出したのは、妊娠中のコロナワクチン接種した女医さんというくだりでした。
しっかりしたサイエンスベースの情報に基づいたリスクとベネフィットを語れる方だと思うとともに
指摘されている通りの日本社会における女性の立場や待遇の不条理さでしょうか?
メディアが科学に基づかない話を専門家と称する人に無責任にしゃべらせる現状は、まさに
世界から見た非常識でしょうね。

養老孟司先生が良く書かれるが、東大には頭の良い人は沢山いるが、果たしてどれほどの頭の丈夫な人がいるだろうか? 

天才が社会を良くするのであれば応援したいし、核兵器や殺人兵器を作るようであれば
絶対阻止せねばならないと思った一冊。

天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書)
成田悠輔
マガジンハウス
2022-09-29

保阪嘉内 宮沢賢治 風の三郎

山は博物館:八ケ岳・裾野に「風の三郎」石碑 賢治の名作 親友・嘉内の影響か | 毎日新聞





毎日新聞 2023/1/18 地方版 有料記事 2519文字


 <ふるさとの山に向ひて云(い)ふことなしふるさとの山ハありがたきかな>

 八ケ岳の東の裾野、山梨県北杜市の林内に「風の三郎」と刻まれた石碑がひっそり建っている。「風の三郎社」という風神を祭る小さな社があったことを示す。これを、南の旧駒井村(現韮崎市)で育った保阪嘉内(かない)(1896〜1937年)から同い年の親友、宮沢賢治が聞き、童話「風の又三郎」が生まれたのではないか――と言われる。

 風の三郎社は、八ケ岳おろしの強風を静めるために信仰されてきた。嘉内は旧制甲府中(現甲府第一高)2年だった11年7月、八ケ岳登山の帰りに立ち寄り、倒壊していたほこらのスケッチを残している。そのほこらは今、南東約1・5キロの利根神社にある。

 嘉内もよく登った八ケ岳は赤岳(2899メートル)を主峰とする山々の総称だ。1814年完成の地誌「甲斐(かい)国志」は、「八ツ嶽(だけ)」に権現岳や赤岳、編笠岳などと共に「風ノ三郎ケ嶽」があると紹介している。その名前の山は今はないが、嘉内の次男・庸夫(つねお)さんは著書で阿弥陀(あみだ)岳(2805メートル)のことだと指摘している。

 童話は、高田三郎という転校生が風と共に来て、友達と遊ぶうちに「風の又三郎」だと言われるようになる話だ。最初に賢治が書いた「風野又三郎」には「甲州」「八ツ岳」「富士川」と、賢治が訪れていないはずの山梨県が登場。嘉内との不思議な一致がある。

 童話「銀河鉄道の夜」でも2人のつながりが示唆される。嘉内は1910年に現れたハレー彗星(すいせい)が、南アルプスの鳳凰三山から甲斐駒ケ岳の上空を左から右へ尾を引いて飛ぶ様子を甲府市でスケッチし、<銀漢ヲ行ク彗星ハ/夜行列車ノ様ニニテ/遥(はる)カ虚空ニ消エニケリ>と書き添えた。「銀漢」は銀河のことで、そうなると彗星はまさに銀河鉄道。主人公ジョバンニは賢治、旅の同行者カムパネルラは嘉内がモデルとする説もある。

 嘉内の地元にある「保阪嘉内・宮沢賢治アザリア記念会」会長の向山三樹(みき)さん(64)は「2人は登山や文芸など趣味も同じ。記録はないが、さまざまなことを語り合う中で、嘉内が賢治に風の三郎やハレー彗星のことを話した可能性は十分ある。親しい間柄だけに賢治は影響を受けたのではないか」と推測する。

 嘉内は地主の家に生まれた。郡役所に勤務し、農地は小作人らに任せた父親の姿を否定して自ら畑で苦労を味わい、ロシアの小説家トルストイから農民の崇高さも知った。農学を修めて故郷の村長になり、幸せで模範的な「花園農村」を建設することが夢だった。


 19歳だった16年、賢治がいた盛岡市の旧盛岡高等農林学校(現岩手大農学部)に1年遅れで入学。寮の同室になり、親しくなった。2年の時、賢治も含めた学生4人を中心に同人誌「アザリア」を創刊。短歌などを掲載した。だが、進級を前に学校から除名された。理由は明らかにされなかった。ただ、第5号の「断想 社会と自分」で<おれは皇帝だ。おれは神様だ。おい今だ、今だ、帝室をくつがえすの時は、ナイヒリズム>と書いたのが、危険思想の持ち主と誤解された可能性がある。本人はそんな人物ではなく、単に興を添えるつもりだったのかもしれない。アザリアは第6号で終わった。

 盛岡を去った嘉内は故郷で農業に取り組んだり、東京で陸軍に入営したりしたが、賢治との親交は続き、はがきや手紙をやりとりした。賢治が24年4月に初出版した詩集「春と修羅」も贈られた。現物の傷みからすると熟読したようだ。2冊目で24年12月に生前最後の出版となった童話集「注文の多い料理店」も、今は現物は行方不明ながら受け取っている。向山さんは「離ればなれでも、嘉内には読んでほしかったのだろう」と想像する。

 25年を最後に、賢治から嘉内へ送られた手紙は残っていないが、26年に5年ぶりにつけ始めた日記には、アザリア同人を懐かしむ言葉が登場する。嘉内が知人と雑談すると、まだ無名の賢治を話題にして「今に見ろ。文壇に高く評価されるであろう」と話していたという証言も残る。庸夫さんは著書に「嘉内は心に友情を抱き続けただけでなく、賢治の天才をも固く信じていた」と記している。

 賢治は33年に病死し、嘉内も4年後に胃がんのため40歳で世を去った。アザリア会メンバー3人から受け取った手紙など182通はスクラップブックに整理していた。賢治の分は73通ある。嘉内の孫の新村(にいむら)美佳さん(59)は「常に身近に置いて大切にし、亡くなる時も枕元にあった。友情の証しだと思う」と話す。【去石信一】
風神の呼び名、各地に

 風神を「三郎」と呼ぶ理由について、平安時代の武将で新羅三郎とも呼ばれた源義光に由来するという説のほか、民俗学者の吉野裕子氏は陰陽五行説にそれを求めるが、定説はない。三郎を祭る行事はほとんどが廃れている。

 「三郎」の名は新潟県に多い。各種の調査報告によると、例えば旧太田村(現阿賀町)では、「風の三郎様」が通る旧暦6月27日、集落の両側の入り口に、吹き飛ばされそうな粗末な小屋を建て、通行人が壊すことで風神が集落中心を避けて通ったことにした。「三郎山」の頂に同様の小屋を建てた集落もあった。風が吹くと子供は「風の三郎様、そよ吹いてたもれ」と叫んだという。旧西川村(現阿賀町)では「マタサブロウ」や「サンブル様」とも呼んだ。

 東北では、岩手県の旧西根町(現八幡平市)で、強風が吹くと子供は「風の三郎が来た」と言って家に閉じこもった。福島県では、大戸岳(1416メートル)の山頂近くの狭い尾根の岩場が「風の三郎」と名付けられ、墓地石山(580メートル)の山頂近くにも巨石「風の三郎石」がある。山形県南陽市には<風の三郎/風どんどん吹いてこい>というたこ揚げの歌があり、真室川町と最上町でも違う歌詞に登場する。

 長野県中川村の陣馬形山(1445メートル)中腹には「風三郎神社」があり、約500メートル登った所の大岩の亀裂が奥宮。ここから風が吹くと信じられた。沿岸でも、新潟県の粟島と佐渡島、静岡県の伊豆半島、東京都の伊豆諸島などにも三郎信仰の地域がある。





心友―宮沢賢治と保阪嘉内
山梨ふるさと文庫
2017-07-01


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