瑞浪の地盤沈下、確認地点増える リニア工事現場近く /岐阜 | 毎日新聞





愚かに続くリニア工事
水枯れ、地盤沈下、環境破壊

JR東海の愚かさと欺瞞が続く

以下記事


 岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町のリニア中央新幹線日吉トンネル工事現場近くで地盤沈下が起きた問題で、事業主体のJR東海は25日、地盤沈下を確認した調査地点が8月下旬より2カ所増え計14カ所になったことを明らかにした。最大沈下幅も2・4センチから3・7センチに拡大した。

 同日の岐阜県環境影響評価審査会地盤委員会で報告された。同社は今月18日から工事現場に近い民間家屋など約60戸を対象に建物の傾きや床の亀裂などを調査しており、年内完了の見通し。委員からは「調査のペースを早めて」「地下水位低下との因果関係を考えないといけない」などの意見が出た。


 地下水位低下の原因とみられるトンネル内の湧水(ゆうすい)を止める対策工事については、同社が初期段階のセメント注入を完了させる方針を示した。委員からは「壁面崩落が懸念される当初案に代わる代替案を早急に考えるべきだ」との声も上がった。【太田圭介】


さらに六価クロムも。

JR東海は25日、リニア中央新幹線・長島トンネル(恵那市)の新設工事現場付近に設けた観測用井戸で基準値を上回る六価クロムが検出された問題について、地盤改良材を不適切な方法で保管していたことが原因だったと明らかにした。

 県などの発表によると、井戸水の4月分の水質検査で、地下水環境基準(1リットル当たり0・02ミリ・グラム)を上回る数値(同0・03ミリ・グラム)が検出されていた。

 JR東海は調査の結果、資材などを置く施工ヤード内に六価クロムを含む地盤改良材を仮置きした際、雨水を防ぐシートの設置が不十分だったことなどが原因と結論づけた。雨によって六価クロムが溶出したという。今後、適切な保管方法を守るよう徹底させる。

 また、県に報告が遅れた理由について、共同企業体(JV)と検査機関が基準値の取り扱いを誤ったと明らかにした。JVは土壌溶出量基準(同0・05ミリ・グラム)が適用され、検査機関は年間平均値が基準とされると、それぞれ誤認していたという。