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甲府出身の私が韮崎の龍岡に両親と同居するために終の棲家の中古物件を購入した当時、スーパーやまとさんには大変お世話になりました。母親の実家が下津金だった関係で若神子にも確か、やまとありました。やまと倒産は県職員を辞めてまた古巣の研究所に就職した後でした。清里の萌木の村の舩木村長さんらがクラウドファンディングを立ち上げたのを記憶しています。小林さんの著作を読ませていただき、ある種、山梨の県民性が見えた気がしました。出る釘は徹底的にスキを見て叩くのですよ。だから、山梨の就職ランキングは公務員、金融、大企業とかを選択する若者が増える、そして学習しない高給地方公務員(金融も)が地方を滅ぼすと言われるわけ。皆、山梨を出て成功して、山梨に戻るともう釘が伸びすぎているから叩かれない(笑)

小林さんの復活が山梨の未来を明るくするとマジで思いますよ。
FBよりLinkdeInの方がハジケテいるとは知りませんでした(笑)

amazon review 2018
甲州商人はやはり甲州以外でしか成功出来ないのかな?
阪急電鉄、宝塚歌劇団の創始者小林一三は著者と同じ韮崎市出身、根津財閥、若尾逸平らも県外で成功していますね。
出る釘は徹底的に潰されるのでしょう。適度に回りと談合でもしながら井戸の中で仕事する分には潰されない。

私自身が韮崎に移り住んだ何年かの間、大分お世話になったスーパーマーケットです。
地域密着あるいは地域土着なスーパーを再興し、そして消滅に至る過程を元社長の小林氏が綴っています。
本書の中で匿名で登場する会社や人名もそれなりに分かります。特に人間としてダメな連中の会社は。そして、苦難を助けてくれた多くのサポーターの方も。
良いお店として登場するのは、萌木の村、甲府の満足屋
金融関係の手のひら返しも、まさにTVドラマさながらです。半沢直樹かよと。

いずれにせよ、多くの方が再起を望んでいます。
出る釘は今度は皆で打たれない様に、そしてどんどん出る釘を延ばすように応援しましょう。確かに商品が1円安ければ違う店に行くのでしょうけど、その1円のために地域に根付いたお店を潰してはいけない事もあるのです。

備忘録メモ
レジ袋無料化 レジ袋で儲けていたスーパー業界 原価円のものを5円で販売
298円弁当の衝撃と成功
障害者雇用パーフェクト、法定雇用率を守っていない企業、行政多数
見返りは期待しない
隠せば解雇、話せば不問――裏の就業規則
幼少時代の甲府の想い出―夢の街 その後の甲府活性化へのサポート
甲府銀座通りでの出店 補助金使わず 過去の栄光、ムダな会議、行政の関与 補助金ゴロ
教育委員・委員長として教育改革 報酬はすべて寄付

溺れている人がいる。必死に人工呼吸を施す。もう息が無い事はわかっている。でも「まだ息があるぞ!」と人工呼吸を繰り返す。手遅れなのは知っている。周りで見ている人も薄々感じている。この人工呼吸こそが「補助金」ではないだろうか。

行政関係者へ
皆さんはプレーヤーではありません。土日祝日休みで、2年毎に部署を移動してしまうし、イベントの手伝いには手当てが出て、連帯保証人の判子を



著作のamazon review 2020
山梨県の県民性が分かる一冊です。そしてえげつない資本主義の名を借りた
大規模ショッピングモールや問屋のやり口。

2020年4月に前著の出版社が経営破たんしたためアップグレードして続編として
出版との事。
もちろん、経営者としての著者にも落ち度はあったのでしょうが、前著のレビューでも
指摘したように、まさに山梨という地域の民俗性がわかるように思います。
これは山梨で生まれ育った人間でないと理解してもらえないかもしれませんが
コネ、忖度、長いものには巻かれろ、職業職種の順位、メディアの寡占性など。
そんな中で人情とアイデアと実力で進んできた著者を良く思わない県民や商売相手も
多かった事は想像に難しくありません。
補助金に依存せず、地域最優先に考えて行動した著者であることは多くの
スーパーヤマト利用者が認識しているところです。

本書でも書かれていますが倒産時にいかに多くの方々がサポートを申し出たか。
皆さんが復帰に大きな期待をしているのでしょう。

私自身は地元を離れて長いので、著者の父親の事は知りませんでしたが
本書では素性を明かしています。
また著者のホームページからも色々な情報にアクセスでき、小林さんの生き様を知る事ができるでしょう。
本書では著名な哲学者のコラムとなっていますが、鷲田清一さんが前著に関してコラムを新聞に掲載していたりします。

最後に、小林久さんの事業復活を心より祈念するとともにご家族の幸せをお祈りいたします。








続・こうして店は潰れた (DO BOOKS)
小林 久
同文舘出版
2020-09-11