猟師さん(川漁師も含む)やマタギそして狩猟関係の本は好きで色々と読んできました。
個人的にはこれまで読んできた書籍の中でベスト3に入るのは確実だと思うほど素晴らしい本だと断言出来ます。
生あるものを屠して生きる人間としての生きる哲学を作者の語りの中に叫びの様に聞こえてくるのです。
食うために生きるのではなく、生きるために食う。そして良く生きるとは何か。
もちろん本書は狩猟に特化しただけの書籍ではない、ユーコンに生きる心を通い合わせる友人との森の中での生き方や自然に対する真摯な向き合い方を研ぎ澄まされた、そしてやさしさを含有する言葉で綴っていく。森に感謝し、動物に感謝し、自然の摂理を最大限に受け入れて生きる著者の姿が文字を追うごとに明瞭に見えてくるようである。
決して遊び半分で狩猟して文章を売っている作家とは違うのである。
読書メモとして記録する
まず本書はなんの事前情報も無く(FBで出版を知っただけ)読み始めた。
そして、ワタリガラス、ユーコン、、、、、もしかして星野さん繋がり?とまず想像。
そしてその想像は当たる事になる。もちろん、個人的にはユーコンと言えば、故野田知佑さんやアラスカの日本人猟師の話も想い出すのではあるが。
獲れた鹿と獲った鹿は違う
単独忍び猟
野生動物との同化
トドマツの根本に刻まれた母熊の爪痕
是非とも講演会等でカラーの映像として狩猟や自然の姿を見てみたいと思う。