葛西敬之さんお別れの会 首相経験者ら参列 国鉄改革、政権指南役 | 毎日新聞



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故安倍晋三元首相の後見人で5月に81歳で他界したJR東海名誉会長、葛西敬之氏のお別れの会が29日、東京・内幸町の帝国ホテル東京と名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルの2会場で開かれた。東京会場には菅義偉、野田佳彦、麻生太郎、福田康夫の歴代首相経験者のほか、米国のエマニュエル駐日大使らが参列し、「親米保守」を貫いた葛西氏の功績をしのんだ。

 質実剛健を旨とした葛西氏の遺志を尊重し、マイクを使った弔辞などがない簡素な形で営まれた。参列者は葛西氏の功績を記した展示パネルに見入りつつ、葛西氏の妻省子氏らと思い出話に花を咲かせた。

 葛西氏は旧国鉄職員時代に民営化を主導した「国鉄改革3人組」の一人。1987年の民営化後はJR東海で社長、会長を歴任し、東海道新幹線の高速化やリニア中央新幹線の着工を進めた。

 中国の脅威と日米同盟の重要性を一貫して唱え、歴代首相の指南役を務めた。特に安倍氏とは盟友と呼ばれる間柄で、安倍氏が第1次政権を退いた後も再登板を呼びかけ続け、第2次政権発足後は政権運営上の相談を頻繁に受けた。

 今年4月、間質性肺炎の悪化で入院。家族以外は面会謝絶となる中でも安倍氏の見舞いには3回応じ「日本の将来を頼みます」との言葉を残した。安倍氏は6月の葬儀で「この最後の言葉を胸に国政に全力でまい進します」と弔辞を述べたが7月、凶弾に倒れ、葛西氏の後を追う形となった。
【宮島寛】