図書館本
菅政権が終わり、岸田政権がはじまりました。
本書の副題は、菅義偉「暗黒政権」の正体ですが、1年程で終了した事になります。
古賀さんや佐高さんの著作を読まれている方には、ダブっている情報もあるかと思いますが
知らなかった事もあり興味深く拝読。
特に官邸官僚制度と言われる安倍菅政権における官邸と官僚の関係性が理解出来ます。
佐高さんは、ご存知の方も多いと思いますが、城山三郎さんを非常に高く評価して
城山さんの作品である「官僚たちの夏」での実在の主人公として知られる佐橋さん(当時通産省)
と古賀さんの共通性を見抜いている様に思います。前川元文部次官も。
そして、その佐橋さんは自身の軍隊経験から非武装論であったと。
まさに古賀さんの改革はするが戦争はしない、とダブります。
古賀さんが以前から指摘している、日本の官僚制の問題点の一つが、過去問(試験での問題)には
強いが、緊急や非常時の対応が出来ないとの指摘はまさに、原発事故やコロナ対応に見る事で
明かですね。
そして、震災時の東電国有化プランで干された経緯は本書にも、また他の著作でも明らかですが、
いかに官庁内での改革が難しい(政治家と業界の利権や利害)かが対談の中で綴られています。
総括原価方式の電気代システムは東電だけでなく、広告代理店(そもそも広告が必要のない独占企業なのに)、ゼネコン、地域下請け企業にも大きな利益をもたらし、よって地方のメディアも大手メディアも電力会社問題にメスを入れて来なかったと。そして経産省の資源エネルギー庁は東電より格が低かったのではないかと指摘。そして東電の言いなりになっていれば、確実に美味しい天下り先がお迎えしてくれるようです。
また内閣人事局の問題が報道されるが、それは安倍菅政権での官僚支配が異常なだけで、運営次第であると。
特に本書は経産省の官僚や官邸官僚、また経産省出身の政治家と国政の関係性が実名で出てくるので
面白いです。逆に言えば、官邸官僚に手玉に取られる権力者という構図でもあるわけです。
古賀さんの前著 「 日本を壊した霞が関の弱い人たち 新・官僚の責任」も本書の中で言及されています。
菅政権が終わり、岸田政権がはじまりました。
本書の副題は、菅義偉「暗黒政権」の正体ですが、1年程で終了した事になります。
古賀さんや佐高さんの著作を読まれている方には、ダブっている情報もあるかと思いますが
知らなかった事もあり興味深く拝読。
特に官邸官僚制度と言われる安倍菅政権における官邸と官僚の関係性が理解出来ます。
佐高さんは、ご存知の方も多いと思いますが、城山三郎さんを非常に高く評価して
城山さんの作品である「官僚たちの夏」での実在の主人公として知られる佐橋さん(当時通産省)
と古賀さんの共通性を見抜いている様に思います。前川元文部次官も。
そして、その佐橋さんは自身の軍隊経験から非武装論であったと。
まさに古賀さんの改革はするが戦争はしない、とダブります。
古賀さんが以前から指摘している、日本の官僚制の問題点の一つが、過去問(試験での問題)には
強いが、緊急や非常時の対応が出来ないとの指摘はまさに、原発事故やコロナ対応に見る事で
明かですね。
そして、震災時の東電国有化プランで干された経緯は本書にも、また他の著作でも明らかですが、
いかに官庁内での改革が難しい(政治家と業界の利権や利害)かが対談の中で綴られています。
総括原価方式の電気代システムは東電だけでなく、広告代理店(そもそも広告が必要のない独占企業なのに)、ゼネコン、地域下請け企業にも大きな利益をもたらし、よって地方のメディアも大手メディアも電力会社問題にメスを入れて来なかったと。そして経産省の資源エネルギー庁は東電より格が低かったのではないかと指摘。そして東電の言いなりになっていれば、確実に美味しい天下り先がお迎えしてくれるようです。
また内閣人事局の問題が報道されるが、それは安倍菅政権での官僚支配が異常なだけで、運営次第であると。
特に本書は経産省の官僚や官邸官僚、また経産省出身の政治家と国政の関係性が実名で出てくるので
面白いです。逆に言えば、官邸官僚に手玉に取られる権力者という構図でもあるわけです。
古賀さんの前著 「 日本を壊した霞が関の弱い人たち 新・官僚の責任」も本書の中で言及されています。