図書館本 素晴らしい良書

中村哲先生(1946- 2019年12月4日没)

最初は医師として、そしてその後は命の源となる水をアフガニスタンの人々のためにひたすら追い求め灌漑事業に人生を捧げた中村先生の生き様が綴られています。

まさに、利他という生き方の見本の様な生涯だったと思う。
砂漠化した大地が、緑に変る、それも近代技術ではなく、持続可能で現地で継続できる方法で。
そんな事実を是非、本書の掲載されている写真をご覧になってください。

備忘録的メモ
戦闘を建設に、弾丸を薬品に。
アフガンで起きたことは、形をかえて世界で起こる。
日本の戦時中の海外進出がいかに愚かであったか、豊かな郷土の自然こそが実は生命線だった(食料を生産する事が出来た)愚かにも満蒙は生命線などと言って。
水は人間を律する神の手 10歳の次男を脳腫瘍で亡くされている。
現地赴任から35年(2018年当時)「目の前に困っている人がいれば手を差し伸べる。それは普通の事です」


希望の一滴 中村哲、アフガン最期の言葉
中村哲
西日本新聞社
2020-12-17