山梨知事 汚泥調査を表明 富士川堆積「放置しない」【サクラエビ異変 母なる富士川】|あなたの静岡新聞
他県の報道でやっと動く恥ずかしい行政。
サクラエビの主産卵場の駿河湾奥に注ぐ富士川の中下流域に高分子凝集剤入りポリマー汚泥が堆積している問題を巡り、山梨県の長崎幸太郎知事は20日の記者会見で、静岡新聞の報道内容を踏まえ「責任ある行動を取っていく必要がある」と述べた。「科学的な分析、実地的な分析をしなくてはならない」と説明。健康被害の有無の検証を含め、実態把握に向け調査の具体的方法や規模の検討に入る考えを明らかにした。
長崎知事は、汚泥の発生源や複数の高分子凝集剤の使用について「たまっているものの原因は分からない。ファクト(事実)を確定させた上で言える」と言葉を選んだ。問題の発覚から2年が経過しているが「放置するつもりはない」と強調した。
富士川水系雨畑川へのポリマー汚泥の大量投棄は2019年5月に発覚。その後の県への情報開示請求により、採石業者が11年夏以降8年間で500万立方メートルに上る汚水を発生させ、相当程度のポリマー汚泥を川に流していた実態が判明している。県は19年6月に投棄現場の4400立方メートルを同社に除去させ「撤去完了宣言」し、刑事告発も見送った。
富士川水系に高分子凝集剤の成分が残留している可能性が極めて高いと指摘した識者は、ポリマー汚泥の粒子は下流に拡散され、河床に堆積し、固着すると生態系を破壊する恐れがあると指摘した。「富士川の河川環境は既に異様で壊滅的な状況」などと述べている。
(「サクラエビ異変」取材班)
■事実確認が出発点 一問一答
長崎知事の記者会見での発言は次の通り。
―ポリマー汚泥問題とどう向き合うか。
「責任ある行動を取る。事実確認が出発点。専門的観点から分析し、採石業者にも報告を求める。不法投棄物が富士川に堆積しているという因果関係があると判断した場合、しっかり責任追及する」
―発覚からすでに2年。具体的計画は。
「今後検討する。静岡新聞の実験は重要なきっかけをもらった。真剣にスピード感を持って取り組む。具体的にいつまでに出してくれというのは酷」
―届け出書類から因果関係は明白では。
「ファクトを確定させたい。別のところから流れてきた可能性が一つもないか。新聞社が警鐘を鳴らすのは役目だが、権力を行使する上では調べたい」
―人体への影響は。
「しっかりと議論する。人体に影響あるかどうかも検証する」
知事記者会見(令和3年5月20日木曜日)
https://www.pref.yamanashi.jp/chiji/kaiken/0305/0520.html#r7
富士川の河川環境について
静岡新聞記者さんが質問して知事が答えている全文掲載です。
以前コメントをいただいた私のブログ記事は、そのまま残してあります・・・
https://blog.goo.ne.jp/ictkofu/e/25d8b362faf21c93f9bfd9cd90d00504
雨畑川の汚染事案、山梨県の問題が県外から報道されている
2019年4月、5月頃からですが、問題は山梨県庁にあると私は思っています。
コロナ禍対策も似たようなものだと感じております。
こういう状況を見ていると、山梨県衰退の原因が実は県庁にあるとしか私には思えないのです。