図書館本 買わなくても良いかな。

小林さんなりに良く調べていらっしゃるとは感じる。
メディアリテラシーの劣化の指摘は非常に的を得ていて、特にモーニングショーの
「オオカミが来るぞ〜〜」的なエセ専門家の例は正しい。

しかしながら、経済と感染症対策のバランスをどう考えるかでおそらく小林氏は
日本の特異性(アジアも)を指摘して8割自粛は問題だという。
しかしながら、世界を見渡しても、結局はヒトとヒトとの接触を避ける事が
もっとも簡単な感染防御であることは明らかであった。

もちろん、専門家集団や政府の施策がすべて正しかったとは思わないが、予算を削減され
人員を削減され続けて来た保健所や関連研究施設等の事を考えれば、少なくとも現場を担った
多くの医療関係者や研究者たちは及第点であろう。

さらに、変異株の出現や第4波の感染拡大を見れば、何か感染予防で一番重要なのかは明らか。

一番凄いと思ったのは、作中に登場する岡田某氏がそっくりだった。品性の悪さも良く出ていた。

こんな目次です
メディアが報じない「不都合な真実」
――「新型コロナウイルス」と「季節性インフルエンザ」の感染者数と死者数
第1章 新型インフルエンザの顛末
第2章 日本ではコロナは恐くない
第3章 抑圧策から緩和策へ転じよ
第4章 データを無視する専門家
第5章 岡田晴恵・玉川徹は恐怖の伝道師
第6章 スウェーデンは成功している
第7章 5密会談
第8章 東京の抗体保有率0.1%
第9章 スウェーデンの死生観
第10章 お辞儀と清潔感の驚異
第11章 世界各国のコロナ対策事情
第12章 ウィルスとは進化の鍵だ
第13章 インカ帝国の滅亡
第14章 グローバリズムの失敗と権威主義
第15章 自由よりお上に従う日本人
第16章 経済のほうが命より重い

特別対談
木村盛世氏(元厚労省医系技官・医師)×小林よしのり
幸運にも「抑圧政策」を実行中にワクチンが開発されたとしても、
その間に社会や経済や文化がボロボロになってしまえば意味がない

特別講義
金塚彩乃氏(弁護士=第二東京弁護士会・フランス共和国弁護士=パリ弁護士会)
新型コロナウイルスとフランスの緊急事態法
〜日本の「緊急事態宣言」とは何だったのか?

ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論
小林よしのり
扶桑社
2020-08-20




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