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2020年7月位までの論者たちのコロナ禍考
2020年1月から始まる本邦の新型コロナウイルス感染症蔓延が社会に対してどのようなインパクトがあったのかを種々な分野から論じられている。

誰一人として政府の施策が素晴らしいとは論じていないのはしょうがないとしても、明らかに経済格差は広がり、非正規雇用や女性の生き辛さは拡大したのは確かであろう。
また、一時的な世界の株価下落から異常とも思える株価上昇(2021年2月まで、3月の今、調整時期と言われる)で資産を大きく増やした人々もいるという。

近未来に本書を読み返した時に、コロナ禍とは日本にとって、世界にとって何であったのかしっかりと検証されることを望みたい。

備忘録メモ
斎藤美奈子さん
「文藝春秋」の見ている世界と「世界」があぶり出す世界との大きな違い。
前川喜平さん
根拠なき、一斉休校 教育・学習格差の拡大 児童虐待の増加と潜在化
宮台真司さん
日本の謝罪文化の特徴(問題の根源が変わらない)、悲劇の共有の不在 リニアを止めるチャンス
森達也さん
日本の戦争メモリアルとドイツのそれの違い 被害体験と戦争終了の日VS加害体験とナチス体制が始まった日
安田浩一さん
コロナ禍の更なるヘイトと差別事案
安田菜津紀さん
コロナと人権 入管問題 難民問題