常識中の常識

感染症(伝染病でも良い)の3要素

感染源

感染経路

宿主(感染を受ける人や動物、植物でも良い)

感染源
コロナの場合は、感染源は元はコウモリなどの野生動物ではあろうが、現状では排菌(排ウイルス)している人間(熱や咳が無くてもウイルス排出している無症候キャリアーも存在)

感染経路
飛沫感染や接触感染 咳やくしゃみ、会話(歌唱なども)中の口から(鼻水も)排出される飛沫に
含まれるウイルスが第三者の粘膜に付着し、細胞侵入してウイルスが増殖して感染が成立する。
または飛沫が付着した器具に触れた手指等から自身や家族への伝播。

宿主
主に人間 非感染な人間(重感染もありうるが)がウイルス感染して新たな感染源になる。


そんな訳で、この関係性を切れば簡単に言えば、感染対策になる。

遠い昔 北越雪譜(初版 1837年(江戸時代))で書かれていたと思うが、天然痘を防ぐために村の境界(峠)を閉鎖したという記録があるが、まさにこれが感染症対策に一つ。

症状が軽い場合は自宅待機、有症状であれば入院での隔離 (これでウイルスの第三者への伝播は
阻止される)

感染経路がすでに判明しているので、その経路を断てば感染は拡大しない。

感染者(宿主)は隔離治療や自宅療養でウイルスは体内から排除されて他者に感染する
可能性は無くなる。またワクチンでの事前免疫で感染予防が可能になる可能性がある。
さらに治療薬(抗ウイルス薬)等が開発されれば迅速に体内のウイルス排除が可能になり
感染源とはならない。


ここでもっとも面倒なのが、経済というコンテキスト

峠や国境を封鎖すれば、少なくとも水際対策としては正解であるが、貨幣がないと生活できないと
いう現在の多くの国の現状とのバランスをどうするか?

感染症と経済活動
この関係性をクリアーにした戦略が上手く行ったのは台湾などの国なのだろうか?
学ぶ事は多いと思う。

個人的には将来の新たな感染症問題も含めて、やはりUBI(ユニバーサル・ベイシック・インカム)が社会を安定させると思うのであるが。。。。


北越雪譜 (岩波文庫 黄 226-1)
鈴木 牧之
岩波書店
1978-03T