富士川環境、7割判断せず 静岡県「水質と生物関係不明」 静岡新聞社、自治体調査|静岡新聞アットエス



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駿河湾産サクラエビの深刻な不漁をきっかけに注目される富士川について、静岡新聞社が静岡、山梨両県の富士川流域にある11自治体に河川環境の現状への認識を書面で「よい」「悪い」など選択回答式で尋ねたところ、7割に上る8自治体が「どちらでもない」「そのほか」を選び、判断自体を避けた結果となったことが、21日までの集計で明らかになった。「富士川に対する自治体の無関心が河川環境悪化の潜在的一因」と指摘する専門家もいる。
 アンケートは9〜10月に実施。近年の強い濁りでアユや底生生物(水生昆虫類)が本流でも見られなくなっているとの釣り人らの指摘を前提に「富士川の河川環境についてどう思うか」と尋ね、「非常によい」や「非常に悪い」など五つの選択肢を設けた。
 静岡県と県内3市の計4自治体は全て、「そのほか」と回答し、判断を避けた。理由として、定期的に行っている水質調査結果などを挙げ「水質と生物の生息との因果関係が明らかでない」(静岡県)「市の管理河川ではなく、評価しかねる」(静岡市)とした。山梨県も「管理者である国交省に問い合わせ願いたい」などと回答した。
 濁りの一因とされる日本軽金属雨畑ダムがあり、富士川水系の雨畑川で凝集剤入り汚泥の不法投棄問題もあった山梨県早川町も「そのほか」を選択した。現職首長で全国最多の11選を20日に無投票で決めた辻一幸町長(80)が自ら「富士川が流れていない」と答えた。
 山梨県内のこのほかの自治体では「非常に悪い」とした同県南部町が「ここ数年、釣り人がいない」と回答。「悪い」と答えた富士川町は「(水質調査で)環境基準を満たすのは当然としても、環境美化活動で河川沿いのゴミが回収される」などとした。
 「よい」は同県身延町だけで「環境基準を満たしている」と答えた。






こんな違法な早川町