図書館本 良書

千松さん(1974-)の生き様はすでに「ぼくは猟師になった」等で知っている方も多いだろう。
本書は子供向けに分かりやすくワナ猟を解説して、生きるモノ屠り、有難く食料として頂くという
人間としての基本的な立ち位置を示しているように思う。
カラー写真やイラストなどもふんだんに使用して、非常理解しやすい構成になっていると思う。

食うために生きるのではなく、生きるために食うという態度が非常に良く分かるのは
以前はレストラン等にも売っていたのだが、商売として、売るために狩りをすることに
疑問を覚え、今は家族や仲間内だけで獲った肉は循環しているということである。

サバイバル云々と言って、山中の撃ち殺し、食い残した肉は埋めて(捨てて)下山するような人間とは
根本的に違う生き様だと感じるのである。

是非、多くの方に読んでいただきたい書籍である。