図書館本 良書

50年以上前の記憶が蘇ります。
母親の実家の屋根裏、そこで桑の葉を食むカイコの姿。
実家でもお蚕さんと呼んでいました。

一頭、二頭と呼ぶお蚕さん

大事に大事に育てられ、糸になり綿になった。

僕は今まで無知でした。真綿はお蚕さんから作られるのだと。
そして絹糸とは違う作り方だったと。
シベリアに渡る兵士の上着に使われたとか。

生糸(きいと)を紡ぐ人々
繭をむき水の中で四隅を引っ張り角綿(かくわた)を作る人々


多くの技能や技術が無くなっていくことの寂しさを感じるとともに
忘れられようとしている伝統・民俗に光を当てている大西さんに感謝。

お蚕さんから糸と綿と
大西 暢夫
アリス館
2020-01-20