(9) THA BLUE HERB "REQUIEM"【OFFICIAL MV】 - YouTube
ヒップホップで戦争を考える。凄い作品だ。昨年の敗戦記念日にアップされている。
https://youtu.be/gjXSIfB9t6I
飛行機ごと体当たりして死ねと
志願する者は自分で決めろ
大和魂見せろ
嫌だと思っていても
蔑むような白い目の
エグい同調圧力を想像すると
俺など臆病者
喜んで御国に奉公
心は涙そうそう
でもしょうがない
結果 前に出てたんだと思うよ
彼ら シナリオだと今は靖国にいて
アメリカの舎弟になった祖国を見てる
命じた上官 末長く生きて
家族 親戚 縁者に囲まれる死に目
顧みられず 忘れられる
鹿児島 知覧に行けよ
そこで俺らを待ってる
賛成か反対かじゃありません
やるせない想いと共にただ泣ける
俺は不満です 同じだけ不安です
1人のHIPHOPファンです
ただのエンターテイナー以上に何を語れるか
俺なりに それなりに考えてんだ
金髪の大男が何やら威張ってる
そいつに金払って守ってもらってる
奴らに払ってる金 俺らが払ってる
戦争を知ってる あの世代が去ってく
生き残ったことを恥じていた
寝言でうなされて謝っていた
墓まで持っていこうとしていた
あなたの恥は もう全部燃えました
殺していた 殺しを見てきた
仲間の肉を喰って生き延びて帰ってきた
黙り通した あなたの恥は
あなたの肉体に殉じて死にました
色は匂えど 散りぬるを
貴方がたの苦難を忘れずに生き抜くよ
我が世誰ぞ 常ならん
されど日差しは暖かく 春は花やぐ
有為の奥山 今日越えて
この声で 餞の言葉を添えて
浅き夢見じ 酔いもせず
滅び行く者共に 想いを寄せる
戦争を忘れて 家族と静かに暮らしたい 豊かになりたい
アメリカと喧嘩したのがそもそもの間違い
何故こうなったかとかは毎回曖昧
その頃に生まれたのが俺らの両親
教科書に墨を塗っていた教師
謳歌する自由の勝利
祖国は遠い残留孤児
同じ日本人
自分さえ良ければよいのが人間
いつも無かったことにする国民性
生まれ育った場所にて 異なる人生
罪と罰の終わりなき輪廻
あぁそんな時代もあったねと
後々振り返るための 犠牲になれと
ここじゃ言い尽くせない程の悲劇の果ての
具沢山の味噌汁を食べよう
いっぱい食べて大きくなれよ
兄弟喧嘩はやめろ 早めに寝よう
起きて東京にオリンピック観に出かけよう
帰りは新幹線も乗せてあげよう
何となく良いことが起きそうな 政府のスローガン
大盤振る舞い 乗らなきゃ損だ
田中角栄と周恩来 一億総中流
ノリノリなジェットコースター
気付けば初孫を抱いた お爺ちゃん
結びの一番 もうこんな時間
あれから負い目を残さずに生きてきた
ここまで来ればもう安心だ
ほらじいじの指の向こうの そうあれが
俺とお前だけが見送る今日の夕焼けだ
ギリ間に合えた 咲き誇るガーベラ
これぞ栄えある 物の哀れか
色は匂えど 散りぬるを
貴方がたの苦難を忘れずに生き抜くよ
我が世誰ぞ 常ならん
されど日差しは暖かく 春は花やぐ
有為の奥山 今日越えて
この声で 餞の言葉を添えて
浅き夢見じ 酔いもせず
滅び行く者共に 想いを寄せる
ノモンハンから インパール 白骨街道
ガダルカナル 渡る 飢餓海峡
置き去りにしたままの仲間が可哀想
それが頭から離れないと
口癖だった 丸まった背中
ポカポカ暖かなベランダ
あれは昔の話だって言ってたが
きっと ずっと 苦しんでたんだ
生き残ったことを恥じていた
寝言でうなされて謝っていた
墓まで持っていこうとしていた
貴方の恥は もう全部燃えました
殺していた 殺しを見てきた
仲間の肉を喰って生き延びて帰ってきた
黙り通した 貴方の恥は
あなたの肉体に殉じて死にました
いつも言う DON’T WORRY 本当に?
指揮官のほとんどが御曹司
そんな奴らを信じて特攻し
後々望んで死んだって言われてる若者に
最期は殆どが餓死 腹空かし
故郷の幻見て死んだ兵隊さんに
その兵隊さんにガマの外に追い出されて死んだ おじぃや おばぁ に
俺は 俺は 後々向き合える生き方をしてきただろうか?
俺は 赦される生き方をしているだろうか?
俺は うまく伝えられているだろうか?
俺が死んだら何人泣くべ?
征く、帰らぬ男は俺だ さようなら
逢いたい 話したい 無性に
もうプロペラが回っています
さぁ出撃です では兄ちゃん征きます
泣くなよ 静ちゃん がんばれ
若い人が気付くといいな。