図書館本

これまで岩田さんの著作は何冊か拝読してきて、特にワクチン関連の本は
良かったと思っています。

さて本書は
ダイヤモンドプリンセス(DP)号での艦内撮影youtubeで問題提起した岩田さん。
英語も日本語も両方見ました。
外国からの批判は無いと書かれていますが、英語の方が全うな言説になっていましたから
まあ当然でしょうか。

リスクコミュニケーションの重要性を指摘していますが、その通りです。
ただ、問題なのはご自身のコミュニケーション能力でしょうか?
指摘する内容は正しい事が多いと思いますが、それを相手にしっかり納得させることは
科学者としての当然のスキルですから。
間違いを指摘し、批評することは当然ですが、自分が自分がと前のめりに出て行っても
相手や他の研究者も同意されないのではないかな。
これ、別に日本だけじゃない事はご自身も良くご存知のはずなのに、日本の特徴だと
指摘するのはちょっと?です。
一流の科学者が態度や発言で批判される事は普通にありますよね。学会でも。

DMATの対応や厚労省官僚(医系なのか事務系かは書かれていないけど)が悪かったのは
事実でしょう。それを修正していくのが大学教授としての役割の一つではないかなとも
思います。

だって、感染症専門医として一番大切なことは感染者を救う、新規感染者を出さない事ですよね?

新型コロナウイルスの真実
岩田健太郎
ベストセラーズ
2020-04-15