日本の淡水魚の多様性が種々な要因で失われつつある、もちろん他の生物種も同様であるが。
筆者自らが歩き、釣った魚たち。いかに多様な色彩や特徴があるかを教えてくれた。
前著出版が1998年だっただろうか。
それから20年以上 今も細々と源流や支流で生き延びていてくれているのだろうか?
現在では遺伝子解析でイワナの集団等の系統樹分析も可能となっている。
現時点で分かってきた学術的知見も加えて、アップデートされた本書が出版されたことは
非常に嬉しい。
自然と人間との関係性を考えるにも良いのではないだろうか。
釣りという遊びであるが、釣圧(釣りによる魚の持ち帰り等)により多様性の低下が起こることは
すでに明らかな事であるのだから。

瀬戸際の渓魚(さかな)たち
佐藤 成史
つり人社
1998-05T



瀬戸際の渓魚たち 増補版 東日本編
佐藤 成史
つり人社
2020-07-16

瀬戸際の渓魚たち 増補版 西日本編
佐藤 成史
つり人社
2020-07-16