図書館本

非常に濃い本です。
上野さんの思い入れを強く感じます。
そして日本酒の良い香りがします(この部分誇張です)。
上野さんの本は、本当に深く取材して個人の内面までも掘り下げて言葉に紡ぎます。
たえば、2003年 木村英造―淡水魚にかける夢 など。そのほか椎葉の話なども。

本書は2011年の福島県浪江町で東北大震災の津波と原発震災で酒蔵を失い、避難を余儀なくされた
磐城壽(いわきことぶき)を再び作った話です。
その過程、人間模様、ありとあらゆる関係性が上野さんの筆で絡め捕られている感じです。
300ページ弱の大著です。ヒューマンドキュメンタリーです。
読者は磐城壽と新天地で作った土耕ん醸などを飲みたくなることは間違いない。

そして上野さんは宮崎・ニシタチ(飲食街)で今日も飲んでいることでしょう。(FB情報)

福島で酒をつくりたい (平凡社新書)
敏彦, 上野
平凡社
2020-02-17



木村英造―淡水魚にかける夢
上野 敏彦
平凡社
2003-06-01