『自然と森林』 : 内山 節 ライブラリ | NPO法人 森づくりフォーラム
本文はリンクから入って頂いてもらうとして。
内容におおよそは同意するのだけれど、
「若い人」と括る事に違和感を感じる。
じゃあ、爺婆はどうなの? もちろん、そこには私も含まれる。
例えば本文中の
今日の若い人たちが「自然」について話すときは、人文系的、
あるいは文学的な発想で語ることが多い。
たとえば人間は自然の一員に戻らなければいけないとか、
自然を人間の客体としてとらえた西洋的な思想には問題があるのではないかとか、
自然への畏れを感じなくなったとき人間は堕落し、今日の環境破壊の原因は
そこから生まれたのではないか、というようなものである。
ひとつは今日の若い人たちの多くが、自然との具体的な結びつきを失っていること、
その結果自然が具体的なものから抽象的なものへと変化したことである。
今日の若い人たちには、日常的な価値判断によって人々が歴史を動かしてきた結果、
解決のつかない矛盾が発生してしまったという気持ちが強い。
それが環境問題を考えるときの人々の視点で、便利さを求める、経済の発展を求める、
科学の発展に頼る、というような日常的な判断の積み上げが、結果的には環境の破壊を
招き、ついに解決不能な自然と人の対立状況をつくりだしてしまった、というような
認識である。
ここまで。
そんな若者が多くなってしまったのは、今の大人や爺婆であることは明らかであるよね。