ニセ科学批判の第一人者の左巻さん。
これまでも雑誌RiKaTan編集長としてニセ科学の特集号を数多く出版している。
本書は日本における昭和以降だろうか、教育界におけるニセ科学蔓延の歴史を検証し
教師までも信じてしまうニセ科学の問題点を綴っている。
科学は万能でない事が、実はそこに科学と見せかけて、真面目な人々を騙し、洗脳してしまうのが
ニセ科学・ニセ医学である。
水からの伝言(道徳等の時間に利用)
EM菌(学校のプールや海、河川、池等への投入 放射能除染)
ゲーム脳
親学
江戸しぐさ
水関連の怪しい機械(波動、活性化、抗酸化作用、クラスター等)
ワクチン有害論
民間療法(ガンが治る、〇〇の活性化等、芸能人等を使う)
奇跡のリンゴ
などなど
いかに身の回りににニセ科学、ニセ医学が蔓延しているかわかる。
左巻さんは、確証バイアス(自分に都合のよい事実だけしか見ない、集めない。自分の都合の悪い事実は無視したり、探す努力を怠る)に陥る現状を指摘している。
ネット検索で自分に都合の良い真偽不明なフェイクを信じてしまうのだろうか。
なんか、歴史修正主義のネトウヨに似ていると思ってしまった。
ニセ科学、ニセ医学を信じて、無駄なお金を使ったり、寿命を縮めない様にしたいものである。