図書館本

青山さんの本は非常に説得力がある。
論理と調査事実で積み上げられているからだろう。

誰も責任を取らない事故。まさに東電の原発震災と同じ構図でないだろうか。

未だに海中から回収されない(場所も深度も分かっている)機体の一部。
多くの目撃証言が記載されていない公文書。

日本における公文書の改竄、廃棄の伝統(太平洋戦争末期の日本軍も)だろうか。

墜落当時の首相もまだご存命である。
おそらくは全てを知っているのでしょう。

本書では外国人遺族に焦点を当てて、あまりに理不尽な事故対応と未だ不明な事故原因を
外部から明らかにしようとする流れが出てきていることが微かな希望に見える。

1985年8月12日何が起こったのか。未だに隠されている事実がある事は明らかだろう。

森本卓郎さんは1985年9月22日のプラザ合意とこの事故の関係性を指摘している。


日航123便 墜落の波紋: そして法廷へ
青山透子
河出書房新社
2019-07-12


日航123便墜落 遺物は真相を語る
青山透子
河出書房新社
2018-07-21