報道が少ないリニア計画の真実を伝えるため取材費用を募ります。(樫田秀樹 2019/04/22 公開) - クラウドファンディング Readyfor (レディーフォー)


上のリンクよりお願いします。

ジャーナリストの樫田さんがクラウドファンディングで取材サポートを希望されています。
私はすでに、以前よりわずかではありますがサポートさせていただいています。

リニア問題は広域に渡り、取材費も大変な額になると思います。

大手メディアも広告主に忖度して真実を伝えない現状は、原発問題やダムや電力問題と同じ構図です。

フリーランスのジャーナリストが調査報道を行うために、どうぞサポートをお願いします。

樫田さんはもちろんリニア問題だけではなくアジアの人権問題などにも取り組まれています。

以下本文より

夢の超特急と言われている「リニア中央新幹線」

報道されないリニア計画の裏側を伝えたい



はじめまして、フリージャーナリストの樫田秀樹(かしだひでき)です。これまで30年間、大手メディアの報道ではこぼれ落ちる、その地域に生きる人たちの声を丹念に拾い上げることを大切にしながら、環境問題や社会問題の取材を重ねてきました。



その中で、1999年から20年間にわたり、リニア中央新幹線についても取材を行なっています。リニア中央新幹線の取材を始めたきっかけは、1997年から走行実験を開始した山梨県のリニア実験線の周辺で、住民から「国家事業というから土地を売ったのに、じつは民間事業だった。騙された」と声があがっているという状況を知ったことでした。 

中略

マスコミも、フリージャーナリストも敬遠する超巨大計画


■リニア計画の報道が少ない理由



私がリニア計画の取材を始めたのは1999年。取材開始当初は数多いネタの一つに過ぎませんでしたが、鉄道史上最大の9兆円という超巨大計画が引き起こす環境問題や社会問題をほとんど誰も取材しないことに違和感を覚えはじめました。



鉄道会社を広告主にもつマスコミはその報道を控えます。また、私のようなフリージャーナリストは取材しても発表の場が与えられません。



私が知る限り、現在日本でリニア計画を取材しているジャーナリストは私を含めて数名しかおらず、その様な背景から、これまでなかなか報道されてこなかったのです。

中略
実際に起こっていること(一例)



現在すでに各地で準備工事が始まっています。



97年に開設された約43kmの山梨リニア実験線はリニア本線を兼ねることとなったため、準備段階とはいいながら、すでに実質的には7分の1が完成している状態です。



その山梨実験線で実はいくつか問題が起こっています。その中で最大の問題の一つが「水枯れ」でした。ルートの8割で行われたトンネル工事で地下水脈を断ち切られ、釣りのメッカであったいくつかの沢や川では水が一滴も流れなくなりました。



これは事業者もその因果関係を認めているところです。加えて、そのトンネル工事で発生した残土は、その後有効活用されることなく谷を埋めています。



そして、この先、工事着工となる品川から名古屋までのルートの実に86%がトンネル工事となることで、同様の水枯れが発生することが危惧されています。