図書館本

忖度が官僚の能力になった昨今
筋を通し、面従腹背の官僚時代だったと吐露する前川元文部次官。
いかに森友、加計問題が異常なのかはすでに多くのジャーナリストが指摘しているが
まさに内部に居て官邸とのやり取りなどが生々しく綴られている。
参考人招致で登場した木曽氏などはまさに天下りで加計グループ大学に入り、さらに獣医学部
新設に動いている。
またの中立性などほぼ皆無の審議会と言う名の有識者会議で動く政策。
忖度し、公文書を偽造してまで現政権に跪く財務官僚。

国のために働くのが官僚のはずが、官邸のために働く官邸官僚という現状が本書から
良く理解できる。

平気で嘘を付き、権力を利用して税金を使いまくる政治家と官僚の国、ニッポン。

優秀な大学生が官僚に成りたがらないという現実は日本の未来を暗示していますね。

前川喜平「官」を語る
前川 喜平
宝島社
2018-07-12