図書館本

大下さんの書は、官僚 飯島勲 インタビュー大下英治 青志社 2012
それ以来かな。

良い意味での掟破りとダメな掟破りとでも言う感じの事例が紹介されています。
掟が誰のためにあるのか?という源流を考えると掟を踏襲したい輩は当然いるのでしょう。

本書で面白かったのは、高倉健さんの章で、映画界の掟が実に興味深いし
それで干された山本富士子はその後のテレビ界で大活躍したとか。
健さん自身も役の幅を大きく広げた訳です。

また孫正義さんの章では、M&Aのための資金集めで北尾さんが演じた掟破りがソフトバンク
あるいはその後に続いた社債発行システムを大転換したのでしょうね。

政治での掟破りというのは、実は非常にドロドロしていて憎しみなどが蠢く
魑魅魍魎な世界である事が良くわかります。

目次
第1章 やくざ同士の安全保障
第2章 岸信介の密約
第3章 高倉健
第4章 広島やくざ戦争
第5章 小池百合子
第6章 孫正義
第7章 田中角栄と竹下登

掟破り
大下 英治
水王舎
2018-01-23