古賀さんと望月さんの対談
古賀さんの本はだいたい読んでいて、望月さんの書籍は、武器輸出と日本企業、新聞記者(ともに角川新書)を読ませていただいた。
この国、日本がどこに向かうのかと考える時、お二人の立ち位置に非常に共感を覚える。
古賀さん的には、改革はするが戦争はしない。そんな日本であって欲しい。
望月さんは、新聞記者としてこれまで関わった事件や政治の現場を忖度することなく、自分の感じるままに表現されているように思う。特に武器輸出に関する取材の記事は、戦争という仕事を作り出さないためにも非常にインパクトのある内容であった。
嘘が大手を振ってまかり通る政治、ズルがばれなければ何でもありの経済活動、忖度する官僚、メディアの社会から一体何が生まれるのでしょうかね?
そんなお二人が現状の日本と未来を語りあっているのが本書である。
備忘録メモ
第2次安倍政権2012年12月から2017年8月 首相動静に最多登場のJR東海葛西名誉会長 41日、次は経団連会長の23日 リニア大阪延長 カジノ構想、安倍、葛西、松井、大手ゼネコン
民間人の常識を超える、官僚の答弁 佐川理財局長 「よくやっている、頑張れ」
日本会議人脈と昭恵夫人の各種イベントでのあいさつや関与
森友利権と維新の会 藤原工業 田中造園(下請け)
安倍ー麻生ー鴻池ライン
加計学園問題 野党民進党関係者とも繋がり(土木工事等)
加計学園とマスメディアの関係(マスコミを抱え込む)
自民党と広告代理店(電通)の関係 政府広報
安倍政権恐怖の3点セット 集団的自衛権、国家安全保障会議、特定秘密保護法
幣原喜重郎 非武装宣言 平和主義
海兵隊のグアム移転を引き留めた日本の防衛省
世界の中の日本の位置 一人当たりGDP 先進国22位(このへんはアベノミクスによろしく、に詳しい)
個人が政治を動かす方法
1)選挙に関心を持ち続ける
2)信用できる人を一人か二人見つける(リテラシー、フェイクに騙されないために)
3)話をする仲間をみつける
4)経済に関心をもつ
5)テレビや新聞に自分の意見を言う
巻末に全国の主なメディアの読者対応窓口リストがあります。
2014年11月1日 菅原文太さんの沖縄県知事選での演説「政治の役割は2つあります。1つは国民を
飢えさせないこと。安全な食べ物を食べさせること。もう1つは、これが最も大事です。絶対に
戦争をしないこと」