図書館本

350ページ 結構斜め読み
でもやはり内田さん(1950-)のぶれない思想は筋が通っています。
本書は講演録の書き起こしですが、内田さんの知性と知識が惜しみなく発露しています。

2017年11月トランプ大統領は横田基地から入国し次の訪問地の韓国へ出国
マッカーサーは厚木基地から入国しましたよね。
まさにアメリカの属国、アメリカの敷地について横田空域というアメリカの領空を通っての
日本訪問。
主権国家というのは何か?フィリピンは一時的にでも米軍基地を国内から移転させましたよね。

対米従属から対米自立へのプロセスの理解。
サンフランシスコ講和条約から小笠原返還、沖縄返還(1972年、アメリカのベトナム戦争敗退が見えた)と対米従属によりご褒美としての主権の回復
では現状はどうだろう?
憲法さえ変えれば対米従属から対米自立できるのか?
戦争出来る日本が主権国家なのか?
基地の県外移転を宣言すると官僚たちが邪魔をする国 忖度する官僚たち


内容は5本の講演と付録のスピーチ
1.資本主義末期の国民国家のかたち

2.これからの時代に僧侶やお寺が担うべき役割とは

3.伊丹十三と「戦後精神」

4.ことばの教育

5.私が白川静先生から学んだこと

6.憲法と戦争――日本はどこに向かうのか

付.SEALDs KANSAI 京都でのスピーチ