直木賞に恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」 | NHKニュース
直木賞の審査員に関してはどうかとは思うけど。
浅田次郎、伊集院静、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、東野圭吾、宮城谷昌光、宮部みゆき。
伊集院と林は嫌いです。
何冊か恩田さんの本は読んでいて、受賞は必須かなと思ってはいました。
個人的には「夜のピクニック」最高でした。おいらの母校の強行遠足と同様のイベント、ご出身の水戸一高の夜のピクニックなのであります。
以下記事
第156回芥川賞と直木賞の選考会が19日夜、東京で開かれ、直木賞に恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」が選ばれました。
直木賞の受賞が決まった恩田陸さんは、宮城県出身の52歳。
大学を卒業後、生命保険会社などに勤めながら執筆活動を始め、平成4年に「六番目の小夜子」でデビューしました。本屋大賞を受賞した「夜のピクニック」などの青春小説や、直木賞の候補になった「ユージニア」のようなミステリー小説など、多彩なジャンルの作品を手がける人気作家として知られ、直木賞は6回目の候補での受賞となりました。
受賞作の「蜜蜂と遠雷」は、日本の地方都市で開かれる国際ピアノコンクールを舞台に、さまざまな経歴を持つ若者たちが予選や本選に挑む青春小説です。登場人物たちが演奏や人との出会いを通して自分が追い求める音楽とはどういうものなのかを感じ取っていく様子が、人物の視点を次々と変えながらみずみずしい筆づかいで描かれています。
恩田さん「ほっとした」
6回目の候補で直木賞を受賞した恩田陸さんは「自分には縁のない賞だと思っていました。候補になるたびに、まだ最前線にいるのだと実感できるので、励みにしてきましたが、今回も、編集者の皆さんと待っていて、『残念でした』となったら大変だと思っていたのでほっとしました」と、これまでの作家としての道のりを振り返りました。
そのうえで、「これまでの作品の中で、一番長い時間をかけていて、成長したと思うので、この小説で取れてよかったと思います」と喜びを語りました。
また、音楽をテーマにしたことについて「とても難しかったのですが、読者が自分の想像する音を頭の中で鳴らせるという意味で、音楽と小説は相性がいいのではないかと思いました。読者の頭の中に、どんな音楽が流れたのかと考えると、とてもうれしい」と話していました。
浅田次郎さん「音楽や才能という題材 上手にさばいた」
恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を直木賞に選んだ理由について、選考委員の1人で作家の浅田次郎さんが会見し、「文章で表現しづらい音楽や才能という題材を上手にさばいて物語にした」と、受賞の理由を説明しました。
会見で浅田さんは、選考過程について「1回目の投票から恩田さんの作品が高得点を取った。別の作品も受賞させるか議論になったが、恩田さんの作品だけになった。6回目での受賞で、選考委員一同喜ばしく思っている」と説明しました。
受賞の理由については、「音楽とか才能、天才ということについて文章で表現するのはとても難しいことですが、恩田さんは多様な表現で音楽を言葉にすることに迫り、上手にさばいて物語にした。どんなに自分に音楽の知識があっても書くのは難しい。それを表現したのは恩田さんの力業だ」と説明しました。
さらに、「恩田さんの作品はおもしろい。作品ごとに全く違うステージを用意してくれるところは、小説家として尊敬に値する。選考委員の中には、作中に出てくる曲のCDを買って聴いてから該当する部分を読んだという人もいた」と話していました。