過労自殺 電通に抜き打ち調査 - NHK 首都圏 NEWS WEB
大手広告会社、電通に去年入社した女性社員が過労のため自殺した問題を受けて、長時間労働の問題を担当する東京労働局の特別対策班が、東京・港区にある電通の本社に抜き打ちの調査に入りました。
電通に去年入社した高橋まつりさん(当時24歳)は、長時間労働による過労のため、去年12月に自殺し、9月、労災と認められました。
これを受けて14日午後1時すぎ、長時間労働の問題を担当する東京労働局の過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」のメンバーなどが、東京・港区にある電通の本社に「臨検監督」という抜き打ちの調査に入りました。
今回の調査は電通の本社だけでなく、全国すべての事業所を対象にしているということで、厚生労働省として異例の対応だということです。
厚生労働省は、社員の勤務実態を調べた上で、労務管理などに問題が見つかれば、再発防止に向けて改めて指導することにしています。
電通では平成3年に、入社2年目の24歳の男性社員が過労のため自殺していて、塩崎厚生労働大臣は12日の衆議院予算委員会で「この企業において再び自殺事案が発生したことは本当に遺憾の至りだ」と述べ、再発防止策を講じるよう電通を指導したことを明らかにしていました。