図書館本

週刊金曜日や他の媒体に発表された文章

永続敗戦論で賞(石橋湛山賞)を取り、メディアでも多く取り上げられている白井さん(1977-)。
日本戦後史論 内田樹 白井聡 徳間書店 2015 は読んでいますが、永続敗戦論は未読

キーワードは歴史修正主義、反知性主義、戦後レジームからの脱却、永続敗戦レジーム

白井さんは「戦後レジームからの脱却」とは「永続敗戦レジームの究極的純粋化」を通じた自己破壊である。と指摘

備忘録メモ
「永続敗戦レジーム」とは「戦後の国体」 保守指導層は米国による支援・承認によって支配層の座を守った。この事が許容されるためには、大東亜戦争の敗北(敗戦の責任)が曖昧化されなければならなかった。それゆえ、「敗戦」は「終戦」へと巧みな印象操作によって呼び換えられ、それが国民的記憶として定着した。「敗戦の否認」である。
国内・アジアに対しての曖昧化、米国にたいして敗北を無制限に認める対米従属の2重性
戦後の国体:天皇の上位に「ワシントン」
不都合な真実の否認 敗戦 福島原発事故の深刻性と2020東京オリンピック開催
1942年6月 ミッドウエー海戦での敗北(対米勝利の可能性消滅)
1943年11月 カイロ宣言(降伏要求)
1945年8月まで戦争継続  国体護持 300万犠牲者の半数は敗北想定の後に
敗北の誤魔化し:敗戦の帰結としての対米従属を無制限に受け入れるバーターの関係
敗戦の否定=侵略性の否定
メディア等至ところに巣食う巨大な対米従属利権共同体
無制限対米従属レジーム
憲法に優先する米国の意向 
冷戦脳が生み出す中国敵視政策
GHQと石橋湛山の対決 吉田内閣での大蔵大臣(占領軍の駐留費削減要求) その後公職追放 親米保守主流派との大きな違い
対外的な戦争責任の表明 日本国民による戦争責任追及はされていない ドイツとの違い
従属関係の天壌無窮化(天地とともに永遠に極まりなく続くさま)