リニア 補償や水源確保努める - NHK山梨県のニュース
リニア 補償や水源確保努める
山梨県内のリニア中央新幹線の工事で川の水量が減少することなど環境への影響が懸念されていることについてJR東海の柘植康英社長はきょう名古屋市で開かれた会見で、「これまでと同様に補償や水源の確保に努めていく」と述べました。
山梨県内では、去年12月に早川町でリニア中央新幹線のルートで大きな難所とされる「南アルプストンネル」の工事が始まり、工事に伴って出る大量の土砂の処理が課題となっているほか、地下水の流れが変わり、川の水量が減ることも懸念されています。
これについてJR東海の柘植社長はきょうの会見で、実験線の沿線では井戸水が枯れたり農業用水が確保できなかった場合の対応をすでに実施しているとしたうえで、「今後も水枯れに対する補償や代替水源の確保などの対応を引き続き行っていく」と延べました。
また、リニア中央新幹線が地上を走行する区間のおよそ7割が県内に集中するため、高架橋が住宅街を横切る南アルプス市などでは、日陰になる日照被害や、騒音などの住環境の悪化を懸念する声が出ていることについては「環境影響評価に記載したとおり環境保全には十分配慮してすすめる。現地の状況等に応じて環境影響の回避や軽減をはかっていく」と述べ、今後も地元の意見を聞いて対策を検討していく考えを示しました。
07月20日 17時53分