図書館本

下流社会を出版されたのが2005年
それから10年

内閣府 国民生活に関する世論調査 面接法
三菱総合研究所 生活者市場予測システム ネット
カルチャースタディ研究所      ネット
等の統計から見えてくる日本社会の病理
調査結果のバイアス(内閣府の面接法にも言及)はあるだろうけど、数字から見えてくる傾向
(格差)は今後さらに拡大するように思う。

同一労働同一賃金などと言われながら、同じ仕事しても正規と非正規での違い
年長者と年少者での違い
すでに、会社内で努力すれば(嫌々上司の指示にしたがっていれば)、なんとか課長位にはなれて
退職金もしっかり貰えるという中流社会の現実は失われてきた。
そして、第3章で書かれているように公務員が上流階級という現実(給与と暇という文脈)が明らかになってきた。
ワークシェアリングにも取り組まず、爺さん公務員や企業人が利他的な働きをせず、利己的な保身のみに動く社会。
やがて戦争という仕事が創出され、希望は戦争、などという時代になるのかもしれませんね。



目次
第1章 階層格差の実態―持てる者は富み、富める者同士が結びつく
第2章 格差固定の実態―落ちるのは簡単だが、上がるのは難しい
第3章 職業別分析―公務員が上流という新封建社会
第4章 政治と政策―自民党に投票したのは夫婦のみ世帯という不快な結果
第5章 メディア―インターネットが政治を「保守化」させた
第6章 消費意識―下流は精一杯 上流は欲しいものがない
第7章 コミュニティとコミュニケーション―若い世代はソーシャル系と文化的オムニボア、シニアはUBRCに注目
第8章 将来展望―行きたい時代はバブル時代。学生、非正規雇用、無職は江戸時代も多い