法務省がハンセン病啓発DVD サイトで公開 - 西日本新聞


らい予防法廃止から20年
未だに差別偏見があるという。
法務省が動画を作ったとの事。
笹川さんの産経の記事と、毎日新聞の記事も貼っておきます。
転載
法務省が、ハンセン病に対する差別や偏見の歴史を学ぶための人権啓発動画を10年ぶりに制作し、今春から動画サイトユーチューブの「法務省チャンネル」で公開を始めた。療養所入所者やハンセン病国家賠償訴訟に関わった弁護士、元裁判官らが、国の政策が生んだ人権侵害の悲劇や人権回復への軌跡を証言している。同省は「関係者の高齢化が進み、実態を記録できる最後の機会と考えて制作した」としている。
動画は60分で、約20人の証言と資料映像を盛り込んだ。星塚敬愛園(鹿児島県鹿屋市)で暮らす上野正子さんは、13歳で入所した時から60年も本名を名乗れなかったことや、園内で数十人の女性が妊娠中絶したことなどを証言。熊本地裁で勝訴した国賠訴訟弁護団の徳田靖之氏は「敗訴したら『二度と療養所に帰れない』という人もいて、判決を聞いてほっとした」と振り返り、根強い偏見にさらされながらも立ち上がった入所者のために必死だった姿が伝わってくる。
動画には、明治時代後半にハンセン病患者の隔離を始め、特効薬が普及しても1996年の「らい予防法」廃止まで隔離政策を続けた国の誤った政策の説明もある。
公益財団法人人権教育啓発推進センターと東映が制作。60分版のほか20分版、それぞれの英語版もあり、3月から公開を始めた。監修した内田博文九州大名誉教授は「ハンセン病問題は終わっていない。人権のために闘った人たちの証言から、歴史を理解してほしい」と話した。
=2016/04/11 西日本新聞=

