1984年初めての海外渡航がアジア・アフリカを6か国回るという海外調査であった。
最年少参加者であり、かばん持ちの様な役割だったが、アフリカの水を飲んだものはアフリカに戻る、の呪縛だろうか?それ以後、どっぷりアフリカでの研究が続いた。
本書で紹介されている「少年ケニアの友」を設立した岸田ご夫妻(袈裟さんは2010年逝去)には大変お世話になり、ご自宅に泊めていただいたり、ケニアでの活動のご助言をいただいた。
また袈裟さんはケニアでの衛生問題、村落開発、女性問題にも関わり、エイズ問題にもJICA専門家となり大きな貢献をされた。もちろんスワヒリ語はペラペラであった。
また当時学術振興会のナイロビ駐在所にいらっしゃった八木繁美先生(2013年逝去)や奥様にも大変お世話になり、その後ガーナでもまたご一緒したことを想い出す。
岸田袈裟さんが栄養学の専門家であり、昆虫食の研究をされた関係で、八木先生も晩年はアフリカの土食にも研究テーマを広げられ、少しだけガーナでの調査をお手伝いをさせていただいた。
本書では、少年ケニアの友がこれまで行った来た数々の活動を非常に分かりやすく、そして常にケニアの人々と同じ目線で綴られている。
まさに民間レベルでの草の根支援だろう(おそらくそんな括られ方は岸田ご夫妻は良しとしないだろうが)。
どうか、これからも未来に続く「少年ケニアの友」でありますように、心からお祈りいたします。
そして、有難うございます。
私は、岸田ご夫妻や八木ご夫妻に出会えたことでアフリカでの仕事がライフワークになったと思う。