図書館本

佐高さんも早野さんも1945年生まれ、早野さんは東大生として丸山眞男のゼミを取り、佐高さんは慶応の学生として東大の丸山さんの授業を「もぐって」聴講。

丸山眞男(1914-1996)結核や肝炎、心不全等を病む
田中角栄(1918-1993)39歳郵政大臣、44歳大蔵大臣、53歳通商産業大臣、54歳首相

2015年秋、集団的自衛権を憲法解釈で認めた日本。
多くの知識人、学者、学生、一般国民が抗議活動を展開した。

戦後民主主義の思想的支柱となった丸山氏、憲法改正より民衆の生活向上を目指した田中氏。
戦争体験を持つ二人、そして戦争体験を持たない多くの人々が支える現政権と時代。

今後の日本の歩むべき道を歴史を振り返り、あるいはまた歴史を繰り返すのか?
そんな事を考えながら、無教養な自分のボトムアップのために読んでみた。

備忘録的メモ
丸山と田中、戦後という時代の上半身と下半身
戦争に対するとらえ方 岸、中曽根は失敗と捉え、角栄や石橋湛山はやるべきでなかった戦争と捉える
平和官僚派:吉田、池田、佐藤、田中 軍事官僚派:岸、中曽根、安倍
日中国交正常化 田中「いまやらんといかん、創業者(毛沢東、周恩来)相手でなければ、2代目はダメ」
田中と丸山 ガキ大将と級長 お互いが認め合う関係
田中の石原慎太郎評「あいつはいろいろのものを知っているけどな。でも石原に出来ることは障子を破ることぐらいのことだ」
小沢、小泉、佐高(私)は昭和42年に慶応を卒業、小沢は丸山を読んでいるが、小泉は絶対読んでいない。
湛山ー池田ー角栄のライン 経済的平和主義
丸山の後継者 小田実、辻元、雨宮、松本、湯浅、、、
丸山の理想主義を絶やしてはいけない