図書館本
北尾さん(1958- 編集者)が東京と松本を往復しながら(ご家族は松本)、多くの人のサポートで狩猟免許を取って空気銃猟師になるスト―リー(信濃毎日新聞に2013-2014掲載)。
出版時にはまだ獲物はゲットされていないようだ。
命を頂くという人間の基本的スタンスを非常にうまく狩猟という文脈で綴っていると思う。
野生動物であろうと家畜であろうと命をいただいて肉を食う人間、そこに横たわるモラルや倫理。
肩肘張る事なく綴る文章が説得力がありかつ面白い。
鹿、山羊、猪、豚、雉、兎、ウズラ、鶏、牛、馬、熊、その他山鳥等々、どれだけの種類の肉を皆さんは
食した事があるだろうか?
その昔、信州では猿も食した猟師の話もある。
多くの命を有難く頂いてきた歴史がそこにある。
自然が存在するから動物も存在する、だが自然は人間だけのものでもはない。
管理することも征服することも許されない、ただ許されるのは利用すること。
人間が手入れを怠り、森が荒廃し、里山に鹿や猪が増えている現在、それを獣害だと人は言う。
そうであるとすれば、狩猟という行為で森や里山を手入れすることは決して人間のエゴではないと
感じる、そんな一冊である。
北尾さん(1958- 編集者)が東京と松本を往復しながら(ご家族は松本)、多くの人のサポートで狩猟免許を取って空気銃猟師になるスト―リー(信濃毎日新聞に2013-2014掲載)。
出版時にはまだ獲物はゲットされていないようだ。
命を頂くという人間の基本的スタンスを非常にうまく狩猟という文脈で綴っていると思う。
野生動物であろうと家畜であろうと命をいただいて肉を食う人間、そこに横たわるモラルや倫理。
肩肘張る事なく綴る文章が説得力がありかつ面白い。
鹿、山羊、猪、豚、雉、兎、ウズラ、鶏、牛、馬、熊、その他山鳥等々、どれだけの種類の肉を皆さんは
食した事があるだろうか?
その昔、信州では猿も食した猟師の話もある。
多くの命を有難く頂いてきた歴史がそこにある。
自然が存在するから動物も存在する、だが自然は人間だけのものでもはない。
管理することも征服することも許されない、ただ許されるのは利用すること。
人間が手入れを怠り、森が荒廃し、里山に鹿や猪が増えている現在、それを獣害だと人は言う。
そうであるとすれば、狩猟という行為で森や里山を手入れすることは決して人間のエゴではないと
感じる、そんな一冊である。