図書館本

限界集落株式会社が面白かった。
その後のテレビ放映もそれなりに良かった。

ではやはり本の方が面白い。
実在する○○会なんかを参考にしたのかもしれない。

ネタばれになるから詳しくは書かないけれど、黒野さんは理想家、あるいは夢想家なのだと思う。
だから主人公や登場人物が生き生きと自然との係りの中で存在する。

世の中の矛盾や無情と向き合いながらヒトとして生きるために食う(食うために生きるのではなく)という
本質を文章に織り込んでいく。

自然、労働、貨幣、時間といった生きる哲学が本書の中にふんだんに注ぎ込まれていると書いても
オーバーではないと思う。

経済特区自由村 (文芸書)
黒野 伸一
徳間書店
2013-07-10