図書館本

ざっくり書けば、非常に網羅的に水問題を論じています。
水なくして生命なしな人間、その人間が水争いを演じている世界であることが良くわかります。
そして、資源としての水の枯渇、汚染が導く未来をどうするのか?
単に海外資本が森や水源を買っているという論調の記事には気をつけて接した方が良い事もわかります。

さらに著者の橋本さんはリニア新幹線の大深度地下や南アルプスの巨大トンネル工事による水脈破壊を最近指摘しておられます。



さて、備忘録的メモ

日本の水の輸出は日本企業によりすでに行われている。外国資本だとまずいという世間。
水道水離れ(安全であるが)
地下水取水ルールが不十分 財産権 ペットボトル水への課税問題
戦略物資(安全保障)としての水(国境を越える水)
ペットボトル水生産量 山梨29.8%、静岡18.3%、鳥取14.0%。
穀物、肉に必要な水量(小麦300gに630リットル、ご飯1杯(米65g)に55リットル、鶏肉100gに450リットル、
豚肉、590リットル、牛肉2060リットル)
水制度改革(縦割り行政を横断的に) 骨抜きにされた法案 本来なら水循環庁の必要性
地下水は誰のものか?公か? 地下水脈の見える化による制度設計
土地取引ルール 条例による見える化
各地の地下水保全条例の実際 安曇野、熊本等々 熊本地下水財団
水を切り売りする自治体
水は田んぼで育まれる(地下水涵養) 減反政策は減水政策 
冬水田んぼで地下水涵養
流域学としての水資源(流域で水を考える)
山林、森林政策そして流域、河口へ