一般科学書としては非常に良くまとまっていて分かりやすい。
ネット上の間違ったデマや情報を鵜呑みにせず、こういう書籍に触れると感染症の実情が分かると思う。
治療薬が存在する病気、ワクチンが存在する病気、対症療法しかない感染症等々が読みやすい。
ただ本文とDATAの囲みで矛盾する記載があるのが気になる。
たとえばAIDS 主な治療法 抗生物質投与(本文の抗HIV薬が正しい)
おなじくラッサ熱 主な治療薬 抗生物質(本文のリバビリンが正しい)
狂犬病 治療法無し ではなく咬傷後のワクチン投与が正しい 本文の抗狂犬病薬は免疫グロブリン?
Part3の人類と感染症は証明されていないデータもあるので、お話として。
同じ洋泉社から出版された「感染症の世界史」がお薦め。