図書館本
副題:ワクチン嫌いを考える
ざっくり書くと、医学者(医師)からの俯瞰的ワクチン論考
科学万能説は取らないし、ワクチンを強制する立場も取らない。
そしてゼロリスクが無い事を前提にワクチンの有利な点、問題点を論考している。
先日のインフルエンザ本は読む必要ないけど、これは読んで損はないと思う。
備忘録メモ
日本はアメリカと違って医療事業が良く予防的投与の形で早期に抗菌薬が投与されるからワクチンは不要という論調があった(今もある)。抗菌薬の薬剤耐性問題も同時にある。
ワクチンは相対的な存在。 白黒はっきりしないこともある。
個人の体験(過去)は未来の何ものも保証しない。シートベルト無用論と同様
成熟した議論が行われない。白髪の小児が多い。
2009年以降(インフルエンザパンデミック)に真剣に議論
批判されたくない、叩かれたくない、の行動原理(厚労省)
不作為過誤回避から作為過誤回避
被害者に対応する加害者を設定して責任を追及する構図(成熟を欠くマスメディア)
マスコミのパッシングに対してはマスコミパッシングで。
時にメディアをシャットアウトした方が良いとの議論 by内田樹
予防接種の効果と副作用(副反応)
予防接種を行う価値のあるワクチンとは、予防接種をせずに病気に苦しむ人と予防接種を打って副作用に苦しむ人を比較することが大切(もちろん副作用ゼロを目指すが)
過去における問診票の不備(現在はかなりしっかり管理)ワクチン裁判の多くの例
ゼロリスク幻想 医療行為にはかならずリスク
医療行為の本質はリスクを超える利益を得るためのトレードオフ(二律背反的)
ワクチン行政の問題点 予防接種部会での議論の不透明さ(財務省、官僚、企業等々)
MMRと自閉症論文事件 後日論文取消 チメロサール説の間違い
インフルエンザワクチン 前橋レポートの再考 ワクチンを完全否定するものでなく高齢者に接種を推奨 抗菌薬使用(肺炎対策、現在では薬剤耐性も考慮必要) 統計の不備 インフルエンザの定義の不備(熱と欠席日数) 結論は集団接種は集団予防に役立たない。
近年 集団予防効果ありの論文が発表されてきている
ホメオパシーとワクチン嫌い 陰謀論、ニセ科学
ワクチン嫌いに多い、恣意的データ、後付け論理
一部著者の間違いを指摘しておきたいと思います。p200 のポリオワクチンに関して。
「SIV感染のあるサルとワクチン製造に用いたサルは種類が異なっており」となってますがこれはアフリカミドリザル由来のSIVがあり、そのアフリカミドリザル由来の腎臓細胞を使ってポリオワクチンを作っていたので、間違いです。もちろん、アフリカミドリザルの腎臓細胞から作られたポリオワクチンにSIVもHIVも混入はしていなかった事は書かれている通り事実です。
副題:ワクチン嫌いを考える
ざっくり書くと、医学者(医師)からの俯瞰的ワクチン論考
科学万能説は取らないし、ワクチンを強制する立場も取らない。
そしてゼロリスクが無い事を前提にワクチンの有利な点、問題点を論考している。
先日のインフルエンザ本は読む必要ないけど、これは読んで損はないと思う。
備忘録メモ
日本はアメリカと違って医療事業が良く予防的投与の形で早期に抗菌薬が投与されるからワクチンは不要という論調があった(今もある)。抗菌薬の薬剤耐性問題も同時にある。
ワクチンは相対的な存在。 白黒はっきりしないこともある。
個人の体験(過去)は未来の何ものも保証しない。シートベルト無用論と同様
成熟した議論が行われない。白髪の小児が多い。
2009年以降(インフルエンザパンデミック)に真剣に議論
批判されたくない、叩かれたくない、の行動原理(厚労省)
不作為過誤回避から作為過誤回避
被害者に対応する加害者を設定して責任を追及する構図(成熟を欠くマスメディア)
マスコミのパッシングに対してはマスコミパッシングで。
時にメディアをシャットアウトした方が良いとの議論 by内田樹
予防接種の効果と副作用(副反応)
予防接種を行う価値のあるワクチンとは、予防接種をせずに病気に苦しむ人と予防接種を打って副作用に苦しむ人を比較することが大切(もちろん副作用ゼロを目指すが)
過去における問診票の不備(現在はかなりしっかり管理)ワクチン裁判の多くの例
ゼロリスク幻想 医療行為にはかならずリスク
医療行為の本質はリスクを超える利益を得るためのトレードオフ(二律背反的)
ワクチン行政の問題点 予防接種部会での議論の不透明さ(財務省、官僚、企業等々)
MMRと自閉症論文事件 後日論文取消 チメロサール説の間違い
インフルエンザワクチン 前橋レポートの再考 ワクチンを完全否定するものでなく高齢者に接種を推奨 抗菌薬使用(肺炎対策、現在では薬剤耐性も考慮必要) 統計の不備 インフルエンザの定義の不備(熱と欠席日数) 結論は集団接種は集団予防に役立たない。
近年 集団予防効果ありの論文が発表されてきている
ホメオパシーとワクチン嫌い 陰謀論、ニセ科学
ワクチン嫌いに多い、恣意的データ、後付け論理
一部著者の間違いを指摘しておきたいと思います。p200 のポリオワクチンに関して。
「SIV感染のあるサルとワクチン製造に用いたサルは種類が異なっており」となってますがこれはアフリカミドリザル由来のSIVがあり、そのアフリカミドリザル由来の腎臓細胞を使ってポリオワクチンを作っていたので、間違いです。もちろん、アフリカミドリザルの腎臓細胞から作られたポリオワクチンにSIVもHIVも混入はしていなかった事は書かれている通り事実です。