図書館本

2014年11月衆議院解散 12月選挙 アベノミクス解散と言うらしい。

集団的自衛権をなんとか認めてもらいたい人達がいることも理解しているが、これはおそらくアメリカの力が弱まって来た事を自民党などが大筋で認めているという事でもあるのかな。
オバマさんは中間選挙で負けたし、中国の台頭やインドの台頭を今後どうみるかにも大きく影響しそうですね。

本書は石破さんが、なんとか集団的自衛権を分かりやすく国民に説明したいという努力は分かりますし、時代の流れを考えろと言いたいのも分からないでもないです。石破さんは集団的自衛権行使は憲法改正しなくても可能だと考える。また武器輸出も認める立場。
しかしやはり憲法の改正なくして集団的自衛権行使はあり得ないように思えた。
なおさら、閣議での解釈次第でどうにでもなるような案件ではないことも。

備忘録的メモ

憲法制定前、政府は個別的自衛権さえ否定。
1950年 武力なしといえども自衛権はある 吉田総理
個別的自衛権だけはあると考えた時代
ニカラグア事件と集団的自衛権 集団的自衛権が一般的に確立した国際上の観念でないとの判断
憲法解釈と改憲の関係性
とんでもなく乱暴な国家の出現と平和の破壊という想定 国連軍としての集団安全保障
国の外交力:経済力、軍事力を含めた安全保障、武器輸出の3つが世界の常識だそうだ。
世界の潮流は武器の共同研究、共同開発、共同生産、相互連携運用だそうだ。そして集団安全保障
日本が集団的自衛権を行使できるということになれば、在日米軍は条約上義務としておくものではなくなる。
集団的自衛権は、戦争をしかけられる確率を低くする知恵。だそうです。
中国からの要請があれば日本は集団的自衛権を行使して助けにいくこともある。とのこと。